第2章 暗黙のルール
「はぁ・・・・ん・・・」
源は満足したように樹里奈の頭を撫でるとぺろりと樹里奈の唇をひと舐めして立ち上がる
「大人しく待ってろ」
「・・・うん」
源は素早く着替えると、部屋を出て行った
パチパチ・・と暖炉の燃える音とぬくもりで再び眠気がやってくる
カタリ・・と音をたて再び部屋に戻ってきた源はバスケットに食事を入れて戻ってきた
要にいつも通り、肉中心の食事を作ってもらってきたのだ
いつもより多めに食べやすいサラダ等が添えられているところを見ると樹里奈の分も一緒に添えてくれたんだろう
「・・・よくわかったな、あいつ」
やれやれとため息をついてベットを見ると気持ちよさそうに眠っていた
「ったく・・・、おい、樹里奈・・・飯だぞ・・・
少し食べないと・・・」
「ん・・ぅ・・・」
源が優しく頬を撫でると、その手を握り頬を摺り寄せる
「ふっ・・起きれるか?」
「ん・・・」
「ほら、服も持ってきたぞ」
「・・・ナイトドレス?」
「俺は・・・メイド服あんま好きじゃねぇから」
「・・・そうなの?」
「いや・・・まぁ、樹里奈のメイド姿は好きだが・・・」
「ふふっ」
「今は・・・その俺のメイドじゃないだろ?
この部屋にいる時くらい・・・駄目か?」
「ううん、嬉しい・・・着てみる」
レースキャミソールの上に下はシフォン生地のたっぷりとしたフレアのロングドレスだ
「・・・似合ってる」
樹里奈をぎゅうっと抱きしめるとお姫様抱っこし、テーブルがある椅子に座らせる