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藤堂家の事情【R18】

第2章 暗黙のルール


要の言われた通り小部屋を訪れると机の上にはポタージュが置かれたいた

「要さん?」

「なんだよ?」

「わっ・・・びっくりした」

要はいつの間にか樹里奈の後ろに立っていた

「座って、飲め」

「え?いただいていいんですか?」

「これなら食も進むだろうし、躰も温まるだろ」

要はソファーに座ると、本を読む

「ありがとうございます」

樹里奈は要の横に座るとポタージュを飲む

「ん~・・・おいしっ」

「・・・あんま、飯食ってなかったからな
もたないだろ、躰」

要は本から視線をそらさずにボソリと呟く

コクリとポタージュを飲み干すと

「ごちそうさまでした」

と笑顔で告げる

「ああ」

「これ、洗ってきます」

「いいから」

要は樹里奈の腕をとると自分の横へと再び座らせる

「いいからここにいろ」

「で、でも・・・本読むのに邪魔でしょ?」

「・・・邪魔じゃない。いいからいろ」

「はい・・・」

要は樹里奈のほほにそっとキスをする

そして樹里奈の肩を抱き寄せその手を樹里奈の躰に這わせる

「んっ・・・・要さっ・・・」

「大人しくしてろ・・・本が、読めない・・・だろ・・・」

要の這う手がゾクリと感じさせる

「・・・乳首起ってる・・・」

「ぁ・・・」

「さっき触られたの思い出してんのか?」

「ち、ちがっ・・・」

「そうか・・・」

要はその尖った頂には触れずにやわやわとその周辺に手を這わせ続ける

はぁ・・っと樹里奈は濡れた吐息を吐く

「誘ってんのか?」

「んっ・・・ちが・・・ぁ・・・でも・・・」

「でも・・・・」

「そんな事されたら躰・・・疼いて・・・」

濡れた目で要を見上げる

「ほんと、たまんねぇな・・・お前・・・」

ちゅっちゅっ・・・と樹里奈にキスをする

樹里奈はもっとというように要に縋りつく

「本、読めねぇじゃん・・・」

「ぁ・・・ごめんなさ・・・っ」

言い終わる前に要の舌が差し込まれる

「はぁっ・・・俺・・・暴走すると・・・止めてやれねぇ・・から・・庵・・呼ぼう?」

「んんっ・・・大丈夫・・・だから・・・っ」

「樹里奈・・っ・お前・・・」

要を受け入れようとしてくれる樹里奈に堪らなくなってぎゅっと抱きしめる

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