第2章 名探偵の好きな人
「沙羅おねーちゃん、大丈夫?」
ただいま
激萌え中。
だってさ、だってさ!!
あの新一が!
眉を下げて
かわいー顔して
かわい子ぶった高い声だしてんだよ!!
ごめん新一
蘭ねーちゃん、とか呼んでるときドン引きして。
自分にやられると可愛くてたまらんわ。
「ボク、先生少しだけ職員室行かないといけないから、お姉さんと大人しくしていてね?」
「はーい!」
何それやっば可愛すぎだろ。
「はーい!」で手なんかあげちゃって
新一の姿で想像したら違和感半端ないけど
新一の幼少時代と思って見たら
…興奮し過ぎて鼻血が出そうだ。
「で?元気そうじゃねーか」
可愛さ一転
先生が保健室から出て行った途端に、ジト目に低い声で呆れ声。
うん知ってたー。
つくった人格なんだよねー。
新一じゃなくてコナンくんでしたねー。
さすが一流女優の息子は違うわ。
多分だけど、新一は小さい頃からずっと変わらないんだろうなぁと思う。
キザで、自信家で
頭良くて、スポーツも出来て、女の子にモテて。
…蘭ちゃんは、新一の小さいときのことも、よく知ってるんだよね。
いいなぁ……
きっと蘭ちゃんは小さい頃からずーっと
新一の隣にいたんだろうな。
………毎回そうだけどさ。
自分で思って自分で落ち込むとか、私はアホか。