第8章 それは青春のような*
そういい雪は十四松をよしよしした。
十「うう……本当?」アワアワ
雪「怒らないよ?大丈夫だよ?何か理由あってでしょ?」
十四松は焦りまくりで、眉毛が八の字になっている。
いつもの笑顔な口も少し崩れていた。
十「……実は雪ちゃんと今日やきうしたくて」
雪「…やきう……?野球?」
こくこくと十四松は頭をぶんぶん縦に振った
十「そ、それで……待ってられなくて、皆雪ちゃんと遊びたがってるし……」
雪「そ、そうなの?……言ってくれれば普通に答えたのに」
十「え?」
雪「だって、十四松と遊んだりとかしてないでしょ?それに全然関わってないし……流石に誰かにべったりはね?」
あはは…と雪は笑ってみせた。
十「…そっか!やった!!!今日雪ちゃんと一緒なんだ!!」
雪「ふふ…そーだねって、あっ、十四松、しーっ…」
十「ん?」
十四松の口もとに人差し指をあてがう。
雪「…カラ松寝てる」
十「ん、ああ!にーさん寝てるの?」
雪「しーっ」
十四松は口をのびのびの袖で押さえた。
チラリとカラ松の方を見る。
__良かった。ぐっすり寝てくれてる。
雪「流石にあんだけ疲れてたら起きないかな……」
雪は安息した。
十「……ねぇねぇ」
雪「どうした?」
十四松にのびきった袖のままで雪の両手を掴まれた。
雪「え?」
十「今誰も起きてないんだ!下に行こ????」
雪「え、でもカラ松が……ってちょっと?!きゃあ!」
雪はそのまま勢いで十四松に抱っこさrた。
十「いこ!」
雪「ままま待って!このまま階段は怖い__っあああ!?」
そのまま雪は下に降りていった。
カ「……雪ちゃん、行っちまったか」
じつは起きてたよ……雪ちゃんが脱け出したころから。
けどタイミングが無くていえなかった…
カ「ふっ……まぁ俺は昨日の分、兄弟に譲ってやるか……」
そうカッコつけて、俺は二度寝することにした。
__実際疲れているしな……。
…
雪「……ひゃんっ!?」
十「ヨイショー!!」
十四松は雪を抱えたまま膝を伸ばして座り、
十四松自身の膝に、雪を股がらせた。
雪「……スッゴい怖かったんだけど」
十「面白い声出てたよねー!!ひゃんって!あああって!」
雪「い、いちいち言わないで恥ずかしい!」
十「あはは!すっげー可愛い!」
雪「褒めても何もでません!」