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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第17章 僕は辛いですか


そういった途端、兄弟達の顔が一斉に雪に向いた
その勢いに圧倒された雪は驚きピタリと固まる

雪「!?」

そんな雪をおいておそ松は何故か余裕たっぷりに兄弟に問いかけた。

お「で、どうする?お前ら」

ト「僕はパスだよ〜、ね?チョロ松兄さんもでしょ」
チ「俺にふるな!……僕も今日はいいかな」

にこやかに答えつつチョロ松に対して悪そうな顔を向けるトド松と、分かりやすく焦るチョロ松の二人に他の兄弟は睨みをきかせた

それをものともしないトド松がおそ松に対しアイコンタクトをする。それに気づいたおそ松は大きくため息を吐き余裕気な表情に戻った。

お「ったく……あ〜俺も今日はいいや。次は雪ちゃんから誘ってもらお」
雪「ごめん絶対嫌だ」
お「んも〜そんなこと言わないでよぉ!な、一松!」
一「!……えーっと、あぁ……俺はまだ用事あるからいい」

おそ松のアイコンタクトに察した一松が不自然に部屋を出ていった。それを見て次々と他の兄弟も出ていった。

カ「!、ン〜残念だが俺も用がある……十四松」
十「?何、カラ松兄さん」
カ「……今日は雪をよろしく頼むぞ」
十「!?」

半ば押し付け状態で雪のことを任された十四松はキョロキョロしつつも真っ赤に染まっていく。
雪はその姿をみて少し照れくさくなってしまった。

雪「えっええと……よろしくね?」
十「!!!う、うん!」

二人の様子をみておそ松は安心そうにし立ち上がる

お「っしゃ、じゃあおやすみ〜雪ちゃん」

手を振りながらそういった彼は私たちを部屋に残した
雪も出ていくおそ松に手を振りつつ返事をする

雪「うんおやすみ〜……私達もいこうか」
十「!アイアイサー」
雪「!?わっ、ちょっ__そんな、いいから!」

十四松は問答無用に雪を抱えて2階へと駆け上がっていった。赤面状態を隠すように。





雪「ええっと……十四松……?」
十「なあに!」

元気よく返事をする十四松に恐る恐る問いかける雪

雪「寝ないの?」

2階に着いた途端、私は確か投げられたような気がしたのだが……布団の中に入っていた。ついでに十四松も目の前で寝ていた。

__ただし彼の目はパッカリ開いている

全く持って寝る気を感じさせない彼の視線で雪は眠れず、お互い見つめあい続けていた

雪「その、そんなに見られると正直恥ずかしくて眠れない……かな」
十「マジ!?」
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