第7章 理性の切れる5秒前*
雪「そっか、…少し聞きたいんだけど他の皆は?」
カ「…?_あぁ…」
よくよく考えてみればさっきから他の皆がいない。
リビングにいるのはカラ松と寝ていた私だけ。
カ「皆はもう寝た……兄さんとチョロ松は喧嘩して疲れてたろうしな……一松達は、雪ちゃんのこと心配しまくってそれで気が疲れてるのかすぐ寝てたよ。」
ははは、とカラ松は微笑んだ
雪「そっか…って待って、何でカラ松起きてるの?」
カ「あぁ、俺は……雪ちゃんが目覚めるまでずっとここで」
雪「え!?な、何で?喧嘩で疲れてるんじゃ……」
カ「……好きな女の子が涙流しながら寝てたら放っておけないだろ?」
雪「え?///」ドキッ
カ「ここに帰ってきて、そういえば一緒に寝るんだっけな…って思って運んでいこうとしたが、泣いてたからな……どうすればいいかわからなくて……」
雪「え、ちょっちょっと待って!」
カ「ん?何だ?
雪「好きな女の子って……何」
カ「……あっ///」
どうやらカラ松は無意識に言っていたらしい。
カ「っ……わ、忘れてくれ!カラ松girl!そ、そうだお風呂はいってなかったな!!はいってき、きたらどうだ?///」
雪「う、うん?///そうだね、行ってくる」
二人とも顔を赤らめる。
雪は逃げるように風呂へと行った。
カ「っ……///俺としたことが……はぁ……///」
…
じゃぽん、
湯船が揺れた。
雪「あー……恥ずかしい。」
手で目を覆う。まさか、突然あんなこと言われたら驚くだろ。
雪「まさか、いや、違うよね。カラ松いつもので癖だよね……」
平常心平常心、あれはきっと癖だって。
まさかね?うん。そんなハズないよ。
雪「カラ松まで……ね…」
会って3日、まさか三人もないでしょ。
雪「まぁ、…私が起きるまでずっと起きてくれてたとか……」
素直に嬉しいけどね。心配されてたんだって。
嬉しいじゃん。
雪「__考え事してたらのぼせてきた。あがろ。」
少しグラグラとする視界のなか、私は風呂をでた。
…
カ「……ん、あ、あがってきたか」
雪「うん、カラ松、遅くてごめん」
カ「いや、…いいんだ」
不自然にカラ松は手鏡を持って髪の毛を直す。
スゴく不自然な行動だけど敢えて無視した。
雪「__行こっか。二階」
カ「あ、あぁそうだな。」
私達は二階へと行った