第1章 出会い
どうすれば上手くまとめられるだろうか
雪の頭にはそれしかなかった
__正直どっちだっていいから
私は彼らに恩返しがしたい
その気持ちは確かにあったのだ
今まで男性には恩師の……師匠と仲間以外は私のことを人として扱ってくれることは無かった
まるで物のように
でも彼らは扱いどころか助けてくれた……だから恩を返したい
でもだからこそ、迷惑をかけたくない
だから私は今何かをするよりも確実に安心できる形にするためにこの場を去ろうとした
だけど
お「ええと〜実はさ!俺達その……ニートでさ!働くつもりだけどその〜……就活費が」
チョロ松が呆れながら指摘する
チ「そう言って結局母さんに貰った就活費パチンコに注ぎ込んで案の定負けたカスはどこのどいつだよ」
お「!?なんでチョロ松知って……!」
トド松が追い打ちをかけるようにドン引きした
ト「マジで!?無いわー」
チ「そう言いながらトッティも、女の子にそのお金でバック買ってあげてたじゃん」
チ「なっ!ちょっとまっ……」
一「しかもその子この前結婚報告してたよね、金づる扱いされちゃったねぇ」
ト「もうその話しないって約束したじゃん!」
雪「……ふふ」
どうやら皆本当にどうしようもない状態だ。
成程、これは今甘えさしてもらって養う方が彼らも喜びそうだ
__甘えよう
雪「確かに私は恩人だからその条件に異議はないよ、でも黒の組織に命を狙われるかもしれない……本当にそれでいいの?」
だが私は再度彼等の覚悟を確かめたかった
カ「ノープロブレムだ!」
チ「やめてカラ松。僕は全然!寧ろ有難いくらい!」
お「大丈夫大丈夫!俺守っちゃうよ?」
おそ松は腕をブンブン回す
十「おっ?タイヤっすか?ブーンッ!」
十四松もおそ松の様にブンブン回す
雪「じゃあ最後に聞くけど私のこと嫌な人いないの?」
お「え?カラ松お前嫌?」
おそ松はカラ松に聞く
カラ松は首を振った
カ「いや大歓迎だ、チョロ松はどうだ?」
チ「同じく大歓迎だよ?一松は?」
一「……別に、十四松」
十「きてくれんの???やったあ!トッティは!」
ト「僕も賛成!大歓迎だよ!」
といったところでチョロ松が机を叩いた
チ「……というかさ皆、違うよね」
お「ん?どうした?チョロ松」
チ「僕達の立場、なんだか分かってる?ニートだよ?」