第1章 出会い
一斉に皆チョロ松の方に振り向く
雪「へ?」
チ「僕らが頼む側だろ!」
彼らは突然ハッとした表情をし雪の前に並び立つ
……御丁寧に横一列に
雪「え?え?」
当の私は混乱していた
そんな雪を置いて六つ子達は一斉に土下座をし
「「「「「「お願いします!!養って下さい!!」」」」」」
雪「……ぷっあははは!」
なんて面白い人達なんだろう、でもわかった
彼らにとってもう今が絶体絶命の危機らしい
笑い涙を拭いながら
雪はちゃんと皆に向き合った
雪「こちらこそ宜しくね?」
「「「「「「アザーーーッス!!」」」」」」
そして一斉に彼らは雄叫びをあげた
また雪は笑ってしまう
お「っつーことで宜しくな!改めて俺は長男の__」
雪「おそ松くんだよね?」
お「あたりー!もう覚えてくれたんだ!」
さっき言ってくれたのに、と笑みがこぼれる
確かパチンコが好きなんだよね?
ト「あっずるい!僕末っ子のトド松っていうんだ!」
雪「トド松くん……か宜しくね!可愛いね」
思わず撫でてしまうほど可愛い
ト「わっ!……えへへ!」
可愛いし女性経験多そう
多分彼らの中では一番世間に敏感なのかも
十「俺十四松〜!!野球しよー!!!」
雪「おー!野球?私出来るよ!こんどしよっか!」
童心を忘れてないんだな〜世話をするのも楽しそう
カ「俺は次男カラ松!宜しくなプリンセェス」
雪「っあはは!個性的!宜しくね」
ナルシスト?でも根は優しそう
一「一松……ええと……」
雪「一松くん宜しくね、あ 猫の毛ついてる」
雪はすっと一松の服についた毛をとった
彼はテンパりながら
一「っあ、そのあり……がと」
と言いそそくさと逃げていった。シャイなのかな
入れ替わるように彼らの中でも真面目そうな人がこちらにくる
チ「本当にありがとう!助かったよ!皆ニートで親が逃げて……ははは……ともかく!僕はチョロ松!宜しくね」
そういい彼は丁寧にお辞儀をしたきっと彼は真面目なんだろう
雪「こちらこそ匿ってくれてありがとう、よろしくね」
チ「あ、あ、うん!」
チェリーだ……!
そうしてこの日私は帰る場所を得た。最初は信用も半ばだった。
だけど正直胸が暖かくなることは本当だった
顔もにやけてしまう
雪「っふふ……改めて、宜しくね?」