第1章 出会い
雪「また来たのは……私の恩師を探すため」
お「恩師……」
雪はこくりと頷く
雪「結構前に組織の中で内乱が起きて、彼は私を逃がしてくれたの」
チ「因みに、芸能界に復帰するまで何してたの?」
雪は言いにくそうにしながらも伝えた
雪「表にはあんまり出せないようなこと……正直人を殺めたこともある」
チ「!……ごめん」
雪「ううん!大丈夫こっちこそごめんね」
少し空気が重たくなった
雪「今はもう全くしてない、それでさっきの人達は通称黒の組織の人達」
一「……黒の組織」
雪「うん、裏世界では有名なギャングでその長が私を嫁にいれようとしてて……その長が内乱を起こした元凶」
六つ子達はあっけらかんとする
十「わぁ」
カ「だからといって暴力を……!」
雪もカラ松に同調するように嘲るように笑った
雪「ほんと、酷い話でしょ。それで彼等が私を簡単に手を出せないようにする為にこの前芸能界に復帰したんだ」
六つ子達は納得した
雪「こんなもんかな__つっ!」
チ「大丈夫!?」
雪「大丈夫、手当してくれたから__でも……逃げなきゃ」
雪は体の痛みがありながら無理やり立ち上がった
お「え!でもその傷まだ……!」
雪は首を振った
雪「有難いけれど……もうこれ以上君たちに迷惑はかけれないから」
雪はおそ松にぎこちない笑顔をしてみせた
雪「本当にありがとう、こんなに優しくして貰えたの嬉しかった」
雪が玄関へ向かおうとしたその時だった
お「待って!」
雪「!?」
おそ松は雪の腕を掴んだ
「「「「「!?」」」」」
他の皆も戸惑う
雪「!?」
お「えーと……俺はおそ松!ねぇ雪ちゃん家帰るんだよね?」
雪は頭上にハテナマークを浮かべた
雪「帰る場所はないよ、だって襲われた時に……」
お「あのさ!急な話……俺達の家に住まない?雪ちゃん!」
雪「……え?」
「「「「「えええええ?!」」」」」
他の皆も驚いた
チ「兄さん何いってんの?!」
ト「父さんと母さんいないのに?!」
お「寧ろ丁度いねえし、いい機会じゃん」
ト「そ、そうだけど!……でも養うどころか僕らが生きるのも危ういんだよ?!」
お「ばーかわかってるよ!そこで雪ちゃんの出番」
雪「?」
お「俺らが匿うかわりにさ……お願い!雪ちゃん養って!」
雪「養う……?でもなんで」
お「ダメ!?」