第6章 ナメたら死にますよ?
もう一度、兄さんのほうをみる。
……何でバレないんだよってくらいこっちも見ないし
話も途切れずこっちのこと全然気にしてない……。
ご都合展開とかドラマでよくみるけど、
本当にあるんだな……こういうの。……良かった。
チ「……変だよな、雪ちゃん。初めてわかったよ。」
チョロ松は雪の頭を支える手を少し動かし撫でた。
初めてだ、今までにゃーちゃんとか、二次元のキャラクターとかに可愛いとか好きだとかそんな感情持ってたけど、
そんな感情よりもより強く、刺激は段違いだ。
よく、リア充とかみて妬ましくてイライラしてたけど、
今なら全部改正出来るし、あの気持ちもわかる。
__それもこれも全部雪ちゃんに出会って初めて知ったんだ。
会って三日目、一週間もたたずで、君に特に何かされたとか、
ほっとんどないけど……君にとってバッカみたいだろうけど
チ「……純粋に雪ちゃんのこと、好きみたいだ…俺。」
雪「……。」
雪ちゃんにしか聞こえないくらい小さな声で言った。
__まぁ起きていたらの話だけどね。
当たり前に返事は返ってくる筈もなく、自分が火照るだけの
変な告白。僕の意思確認。
…これってまず告白っていうのだろうか。
チ「まぁ、いいかな……するときはちゃんとする…から」
今はきっと早すぎて困惑するだろうし、
僕の思いで困ってほしくない。
少しもどかしいけど今はこれはこれできっといいのだろう。
トド松が昨日深くキスをして、
おそ松兄さんと話す雪ちゃんの姿の様子が一変してたけど
急がなくたっていいと思う。
早く早く早くして急いで急いで急いで、
ミスをするのはマトモじゃないだろう?
僕らしくないじゃないか。
チ「……とにかく好き。だけど少しだけ待ってて。」
まだ君の傍にいれる僕じゃないから。
チョロ松はおそ松たちにバレないように、
雪の瞼にキスを落とした。
…
ア「あーあ、完敗だねぇ。ホストってバレたよ、ねぇヒジキ」
ヒ「そろそろお前を殺したい」
ア「……さあてどうする?コイツらマフィアのこと言うかな?」
ヒ「……もうボスから命令きてる。お前のインカム壊れたか?」
ア「………はぁ~いおふざけはやめるよ。」
「おい!!早く助けろよ!無駄口ぶったたいてんじゃねぇ!」
牢屋が並ぶ警察署地下一階、黒い場所に黒の奴はいる