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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第6章 ナメたら死にますよ?


お「そうだなぁ……ほっといたらダメだよね」
カ「……流石にそれは」

うう~ん…と三人は悩む。

チ「とりあえず、救急車呼ぼう。人が倒れてるって言ってさ。」
お「……そうだな。ていうか俺らこの服誤解されるだろ。」

ほら、と、自身の飛び血まみれのパーカーをつまむ。

カ「でも、こいつら銃とか持ってるし、正当防衛で……」
お「…。」ジッ
チ「…。」ジッ

おそ松とチョロ松はカラ松をじろりとみる。
そんな二人にカラ松は戸惑った。

カ「え、な何か変なこと言ったか?」
お「カラ松……こういうときではさ」
カ「?」
チ「何か……微妙に頭キレるよね」
カ「……ふっ、俺はいつだって名案をだす__」
お「いたいいたいいたい」

カラ松は頭の上に?マークを浮かべた。

チ「はぁ~…とりあえず救急車を呼ぶね兄さん」

あぁ、と二人は返事するかわりに微笑んだ。


__そして、8分後救急車は来て、にゃーちゃんたちは運ばれていって、そしたらパトカーもきて、正当防衛だと説明すれば案外あっさり事情聴取も終わり、

気づけば僕らは警察が銃器や黒の奴らなど連れていって空になった細道を眺めていた。


お「……案外あっさり終わるもんだな」
チ「まぁ、銃器とか持ってるあっちのほうが不利だろ」
カ「……映画みたいだ。」
チ「……お前の世界はまた別だろ」
カ「…そう、俺は皆とは違う……別世界を歩んで__」
お「もうやめよ?」

カラ松はキメたポーズのまま固まる。

チ「雪ちゃん、大丈夫かな。」

雪というその名前のように、白い肌は、黒の奴らがつけていった傷を赤くしめす。見えやすいせいで余計むかつく。

正反対の色の黒くすすけた帽子ははしっこが少し破れていた。


チ「傷、痕にのこんないといいけど…」

チョロ松は顔を歪ませた。

カ「…ん」


細道、眺めていたカラ松は向こう側に何かいることに気づいた。

……小さな黒猫


カ「黒猫……」

暗い場所ではわかりやすい輝いた目がこちらをむいた。
じっと見つめてきたのでそれに応じて見つめかえした。


…黒猫はフイッとそっぽ向き通りすぎていった。

カ「黒猫が横切ったら……不吉…か……」

特に黒猫を恨むわけでもない。でも何か怖くて、
拳を握りしめ、怖さを打ち消した。


お「おい、カラ松?」
カ「…ん?何だ?兄さん」

チ「弟たちが待ってる、帰ろう」
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