第6章 ナメたら死にますよ?
雪「…!?誰だ__?」
声、足音からして…10人はいるかな…?
隙間から覗きながら問う。
「……黒って言えばわかるか?」
雪「っ__!」
血の気がひいた
ここにいることを黒の奴らに知られていた……?
雪「……聞いたことのない声ってことは…ただの手下か……」
「……いつもは”ただの”かもしれねぇが、今回は違うよ」
雪「……何がだ?……いつも通りすぐ負けるでし__っ!」ハッ
ハッとする。
まてよ、さっきにゃーちゃん険しい顔してた。
それににゃーちゃんさっき出て行ったばっか……!
雪「っお前まさか!!」
「__そのまさかだ。大人しくでてきな。じゃないとあんたの友達は死ぬよ」
?「きゃあ!?」
__間違いない。にゃーちゃんの声だ…!
雪「……手を絶対だすなよ」
「…お前がでてきたらな」
舌打ちをしてから雪はドアをゆっくり押し、外へでた。
に「うぅ…」
ぐったりとし、にゃーちゃんは倒れている。
雪「にゃー…ちゃん…!」
あぁ…最悪だ。
私の仕事にまできたのかよ……。
雪「…お前ら、なにした?」ギロ
「睨むなよ。気絶させただけだぜ。おっとあそこの男もだ」
黒の一人がナイフで示す方を見る。
にゃーちゃんの奥に若いお兄さんが一人、
そしてもう一人お姉さんもいた。
…お兄さんのほうはにゃーちゃんのマネージャーだ。
お姉さんは……誰だろう。
雪「…あっちのお姉さんは何で気絶させた?」
「あぁ、アイツは元々のダシだ。猫ちゃんと男を捕まえるためのな」
つまり……元々ライブで出るはずだったバックダンサーか?
雪「……私を捕まえるための人質か……卑怯だな」
「卑怯なのが、悪なんだろう?」
気付くと周りを黒のやつらに囲まれていた。
1.2.3.4…10人に、奥に2人…12人か。
雪「せっかく…楽しいまま終わりたかったのに……いつもなら逃げれるけど…これは逃げたら殺すってことでしょ?」
にゃーちゃんたちのほうをチラッと見る
「あぁ、大人しく連れていかれれば何もしねぇんだけどな」
ニンマリと黒の奴らは笑った
黒の奴らは全員ナイフやハンドガンをだす
雪「はははっ…面白いこと言わないでよ。」
雪は腰あたりに手をかけた
雪「yesなんて……いうわけねぇだろうが!」
隠していたハンドガンを腰からだし、雪は向かった。