第6章 ナメたら死にますよ?
チョロ松に、LINNEをおくってみた。
(ねぇ、チョロ松今どこにいる?>雪
おおよそ、10秒くらいで返事がきた。
早い。
チ<今ライブハウス前です。どうしたの?)
(返信早いね(笑)いや兄さん達に心配されるかと>雪
チ<つまり?)
(迎えにきてくれない?皆に何か言われそうだから>雪
2分くらい時間がたってから
チ<うーん……そうだ。ライブハウス横のとこで待ってるよ)
写真で、その付近を送ってくれた。
(ありがとう!じゃあ、後5分くらいで出る!>雪
そううって、私はLINNEを閉じた。
に「……彼氏?」
雪「うわっ!?いや、家族家族。」
に「……花ちゃん家族…いないんじゃにゃかったの?」
雪「…あ。」
私は固まってしまった。
そういえば昔家族のこと聞かれて捨て子って言ったけ…。
に「!。ごめんにゃ!!あの、その、えっと…」
雪「……ううん、えっとね仮の家なの。シェアハウス。」
に「…あ、その一緒に住んでる……人?」
雪「うん……皆優しいお兄さんだよ」
にゃーちゃんは目をかっ開けた。
に「お兄さんって……女の子いないの!?」
雪「うん」
そんな雪に、にゃーちゃんは唖然とする。
に「…珍しいにゃ、花ちゃんが男の子に心開くにゃんて…」
雪「…いい人だよ本当。警戒して損するくらいね。」
にっこりとにゃーちゃんに微笑む。
にゃーちゃんは一度下を向いてから
に「……花ちゃん、これだけは覚えててにゃ」
雪「…???」
に「……男は皆__オオカミだから気をつけるにゃ」
雪「…うん?」
雪はよくわからなかったが、とりあえずチョロ松が待っているので会話を早く終わらせた。
に「…あ!マネージャーさんからLINNEだにゃ…!」
すくっとにゃーちゃんは立ち上がる。
に「___!!にゃーは急ぐにゃ!……またね花ちゃん!!」
雪「…うん?ばい…ばい?」
にゃーちゃんは突然険しい顔で出て行った。
何だったんだろう?…
雪「……忘れてた仕事があったのかな。……出よう」
雪もチョロ松を待たせているので出ることにした。
ガチャ
雪「はぁ~さてと皆の…とこ…ろ…に…__!!」
裏口の鉄のドアを押し開けると
__突然目の前にナイフが振ってきた
雪「っつ!?」
とっさにドアを引き、盾にする。
ガンッっと音が響いた。