第6章 ナメたら死にますよ?
に「流石HANAOちゃん!演出係顔負けのバク転だにゃ!!」
雪「『えへへ~♪にゃーちゃんおっひさ~だにゃん!』」
「「「2にゃんいただきましたにゃぁあああ!!!」」」
二人のにゃんに、周りは萌えまくった。
もちろんチョロ松も。
チ「かわいいいいいいい!!!!」
雪「『共演3回目だよね?親友なのに~』」
に「しょうがないにゃ~HANAOは売れっこなんだから!」
雪「『にゃーちゃんもだよ?はははっ♪』」
二人の会話を聞いているだけなのに萌える。
雪「ふふふ♪さぁて、にゃーちゃんそろそろ歌っちゃおう?」
に「にゃ~会話が楽しくって夢中だったにゃん…」
雪「かわいいなぁ♪にゃーちゃんじゃ、歌いますか!」
に「了解にゃんっ!…んじゃ~みんにゃ、最初は__」
そして、楽しい時間が始まった。
さっきまでの焦りと絶望はどこへいったやら、チョロ松は
「「「アメショ!ペルシャ!ミケ!マンチカン!スコ!シャム!ロシアンブルー!」 」」」
いつもの掛け声がでている。
…
雪「『~~♪』」
…ああ、楽しい__!
雪は心からこのライブを楽しんでいた。
久しぶりに歌を歌った。最近演技ばかりで歌えてなかった。
……カラオケで叫んでストレス発散したいけれど、密室だし黒のあいつらがそこを狙ってくる可能性も高い。
それに休みの日はひたすら黒から逃げながら自分を知るための計画を練ったりしていたからそんな暇ない。
…今は情報がないけれどある意味、こんなに自由になれるなら結構いいかもしれない。楽しい。
雪(たまには、”自分が楽しむ”仕事もいいな…♪)
全てを忘れて、雪は今の楽しみを堪能した。
…
そのライブを遠目に傍観する場違いにみえるホストの2人が佇む
ア「HANAO……ねぇ?」
ヒ「にゃー……か、ふぅん、アキラ」
ア「なぁに?ヒ ジ キ 」
ヒ「オロすぞ。なぁ、あの猫使えるよな?」
ア「同じこと考えてたトコ、そうだねぇヒジキくん今日、さっそくヤっちゃいますか!」
雪や、チョロ松は気付いていなかった。
この楽しい世界に、自由な世界に、
__黒い影が潜んでいたことを。