第5章 甘くてとろけそうな味*
…そうだった。危ない。…
トド松は雪のアドリブで理性が切れそうになった。
雪たちはいったん布団から起き上がった。
雪「…はぁ///びっくりした…__」
ト「ご、ごめんね。僕も演技に夢中になっちゃって…
でも、雪ちゃんも夢中で演技してたねっ」
雪「…え?夢中?」
トド松は無意識でアドリブをしていたことに驚く。
ト「…!雪ちゃん途中ものすごいアドリブしてたよ?」
雪「えっ嘘!?…私また無意識に…」
ト「…あの台詞を演技中によく思いついたよね。」
雪「…うっ、な、何て言ってた…?」
ト「…もっと私を__奪ってほしくなる…?だっけ…」
雪「っ!?///」
雪は顔を手で覆う。
恥ずかしいときの癖なのかな?雪ちゃん。
ト「ふふ…可愛い。」
雪「…!///照れてる時に言わないでよもう…」
ぷくっと頬を雪は膨らませた。
ト「ふふ…可愛いなぁもう~♡」
雪「わっ!?ちょっいじらないでやめ…あっ__」
ト「あっ__!!」
ドサッ…
…トド松は雪を布団へ押し倒してしまった。
雪「あ…_」
ト「っ…!」
そして、…私たちは、10秒ほど硬直してしまった。
雪「っ…トド松……?」
ト「…。」
雪「ねぇ…?…あの、…その…どいて…?」
ト「__ごめん。ダメかもしんない。……」
雪「…!_え?」
そういうとトド松は雪の髪の毛を撫で、
__耳にかぶりついた。
雪「__!?///」
ト「あむ……ん…」
雪「ふ…あ…!…?///」
トド松は雪の耳をしゃぶり、舐める。
ちゃぷ…と音が直接体に響く。
何故だかその響く音が私を火照らせた。
雪「は…///っつ…ぅ…トド松…」トロン
ト「ん…ふぁ……雪ちゃん……」
トロンとした目で見つめられトド松もあ…と声が漏れた。
ト「…ごめんね、雪ちゃん、我慢できなかった……。」
雪「…、トド…松…」
…こんなトド松の顔があるなんて、思わなかった。
トド松は雪の頬に手をあてる。
ト「ねぇ、雪ちゃん…キス…ってだめ?」
雪「っ!…」
キ……ス…?
雪「…キス……?何で…?」
トド松は一度黙って甘ったるい声でいう。
ト「雪ちゃんに凄く今、キス…したい、んだ…」
すこし、目が潤っていた。
雪「_…。」
ト「雪ちゃん…」
ト「俳優にはよくて…僕にはダメ…なの__?」