第5章 甘くてとろけそうな味*
そこにはさきほどトド松が言ったセリフ、
そして首元にキス、…も書いている。
雪「(どっかでされたことあると思ったら…)…上手だね」
ト「…!よかった!へたくそだったらどうしようって思ってたんだ!…」
何で二階から出てきたかと思ってたらそういうことか…。
雪「…じゃあ、する?台詞は、覚えてるからさ、トド松台本持ってみててもいいよ?」
ト「!!覚えてるの!?すごーい!…じゃあしよっか♡」
雪「ん…!」
そしてここから、奇妙な夜が始まった。
雪は目を閉じる。
__私は、風俗の新人さん。
これからお仕事をする。
…一周間めくらいだろうか、働いて。
でも結構な人数を相手していて、でも慣れてなくて、…
__私と違って、可愛い子。
雪「すぅっ『あ…えっと…あなたは__?』」
うるうるとした目でトド松を見つめる。
演技モードにどっぷりはいっている。
ト「んと…あ、すまない、寝れる部屋と聞いたのだが…」
雪「『そうだったんですか…あの、オーナーに言いましょうか?…あの、少し待って…』」
ここで、主人公は私の腕をつかむ。
雪「『…?どうかいたしましたか?』」
ト「…言わなくていい。ここで寝ることは…いいのかな?」
雪「『…!もちろん、いいですよ。』」ニコ
そして女の子は微笑む。主人公は惚れてしまうのだ。
ト「…君、名前は?」
雪「『…ここでは、ハナっていうの。あなたは…?』」
ト「……ナオ…だ。」
そして主人公に押し倒されるの。
…そう雪はトド松に布団に押し倒された状態だ。
ト「っふ…///…えっと__甘い匂いがする」
雪「『んん…ナオ…さ…あ…ぁ…』」
トド松の息は荒くなっている。
…顔も赤い。
_そして、主人公は女の子の首に顔をうずめる。
ト「んと…こんなの、初めてだ。」
雪「『ナオ…さん、どうしよう』」
ト「(どうしよう?…そんな台詞…アドリブ?)…何?」
雪「『私、貴方に、奪ってもらいたくなるっ_…///』」
ト「っ!?///(アドリブ…ヤバ過ぎ。もしかして、…
雪ちゃんが売れているのってこのアドリブもあるんじゃ…)」
ダメ我慢できない。
ト「ッ__!」ガッ
雪「っ__!?///」
トド松は雪ちゃんの口元に近づいた。
雪「__まっ待って!トド松!」
ト「__!あ、…ごめんここからはやらないんだったね。」