第4章 兄ちゃん我慢は無理です
おそ松は一瞬想像したが誤魔化すように話を続けた
お「だ、だいぶいろんなのでてるんだね……」
雪「まぁね〜あはは」
お「ていうかそんな服着るならもうAVじゃねぇの?」
雪「違うわバカ!尻尾はテープにするし!」
それでもからかう彼に雪はため息をついた
お「でも妬いちゃう、俺以外にその格好見せたくないなぁ」
雪「それってどういう意味……」
お「……言わなきゃわかんねぇ?好きなの」
おそ松は照れくさそうに人差し指で鼻を擦った。
雪「え……(あ、もしかして)」
おそ松兄さん私の為に恋人役をしっかりしてくれているのだろうか、あんなに意地悪されたとはいえやってくれている。
雪は彼の行動を気遣いと受け取り精一杯の演技で返した
雪「おそ松は優しいね、ありがとう大好き」
お「!」
おそ松は驚いた表情をみせたがすぐに戻り少し寂しそうに笑った。
最後に小道具のことを思い出し雪はコンドームを1つカゴに投げ入れた
雪「よし、あのさおそ松にいさ……おそ松」
お「なに雪?」
雪「お金渡すから払ってきて欲しい……恥ずかしくて」
お「え~どうしよっかなぁ」
雪「うぅ……」
お「っあはは!嘘だって、兄ちゃんが行ってあげますか〜!」
そういい彼はカゴをひょいっととり精算へ向かった
雪(兄ちゃんって……なんだかんだ優しい)
私、おそ松兄さんのこと勘違いしてた……腕っ節のいい変態だと思ってたけど本当は、皆に優しい長男坊
雪「……まるで、本当の兄みたい」
兄という存在はこんな感じなのかな
私はこの場にいることがだんだん恥ずかしくなって、出入り口付近へ向かうことにした。その時
?「あれ〜可愛いお姉さんがいる!珍し~」
雪「!?」
誰かに肩を掴まれた
ア「あっ、ごめんね〜?俺ホストしてる羽葉アキラって?いうんだけど知らない?」
雪「?、ごめんなさい全く」
特に聞いたことのない名前だな、と記憶を巡らせる
突然なんだろう、私の正体をしってる?それなら……と身構えた瞬間
ア「えぇそう?まあいいや!ご飯いこうよ、ね?」
どうやらナンパというものをされたらしい、ホッとして力が抜けたが現状よくないのは変わりない
雪「えっと、急いでますし……離してくれませんか」
ア「ええ?いいじゃんちょっとくらいさぁ、かたいなぁ君」
……面倒くさいのにからまれてしまった