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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第4章 兄ちゃん我慢は無理です


おそ松は恍惚とした表情をみせてから雪に近づいた

お「よしよしいい子だね雪〜」

一瞬自分の兄だと錯覚する程の長男パワー、撫でられた頭が少しこしょばい

雪「調子いいよね本当」
お「かわいい〜俺の彼女最高だわ」
雪「なった覚えはない!」
お「ええ〜?っと、そろそろ繋ごっか」
雪「?!」

おそ松は強引に雪と手を恋人繋ぎにした

雪「手はいいでしょ?!」
お「ダーメ、怖い人につれてかれるかもよ〜?」
雪「……あ」

まわりをみると表と違い奇妙に薄暗く、ラブホや風俗店の光が辺りを照らしていた。そこの道を歩く人たちは怪しげで怖そうな人ばかり

お「言ったろ?」
雪「ごめん、ありがとう……」

さらっと優しい彼がズルい、胸が高鳴ってしまう。でも演技なら大丈夫なのに何故こんな気分になってしまうんだろう?

雪「……っ」

雪は自分が変わってしまうような気分になり少し怖くなってしまった。そんな彼女の様子におそ松は気づきできるだけ明るく話しかけてみた

お「?どーした」
雪「……」
お「……なぁ」

強ばった雪の表情をみてかおそ松は彼女を引き寄せ繋ぐ手の力を強くした

雪「っ!」

やっとこっちをみた彼女に安心させるように彼は微笑んだ

お「もう俺のこと頼ってよ、ちゃんと守るから」

雪「何、突然……」

お「__絶対離さないから」

真剣な顔で言われて更にドキリとする。心配してくれたんだろう、素直にその気持ちは嬉しい

それに安心感が増した

雪「ふふ、ありがとう」
お「ん」

暫く歩き1つの店の前に立ち止まった

お「ここなら……入る?」
雪「……うん」

ピンクな貼り紙を横目にアダルトグッズ専門店に足を踏み入れた

雪「うわ……」

中に入るとマニアックで凄いものやこんなもの売ってもいいのかと思うものまである

お「雪が言ってたのどれ?」
雪「ち、ちょっと待って」

落ち着け私これは演技の為、何をするとかではない。出来るだけ見ないように俯いて探した

雪「うーん、これかな」

それは、黒ネコのコスプレ。名前だけ聞けば普通なのだがその内容は際どいファーの服に猫耳カチューシャそしてきわめつけにお尻の穴にいれてつけるタイプの尻尾である

お「ひぇ~」
雪「服だけ!尻尾はつけないから」
お「どの場面なのこれ」
雪「作中、主人公が風俗店にくるんだけどそこで彼が惚れたヒロインの役が私」
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