第4章 兄ちゃん我慢は無理です
お「でも雪ちゃん聞いた感じそういうのわかんないんでしょ?裏の世界はだいたいわかってるだろうしどうなるだろうねぇ〜?」
確かにあそこは闇が深い、私は避けてたから一切触れてないし大変なめにあうかもしれない
雪「っ……」
ト「ひっ」
完全に負けたようなものだった
雪「……わかった!」
ト「え?雪ちゃん本気!?」
お「おっ」
雪「どうしようもないのはわかったし、頼んでるのは私だからね。要求に対して納得はしてないけど」
お「んじゃ〜いこいこ雪ちゃん!」
雪「!?」
おそ松は雪の腕を掴み引っ張りあげた、そして困惑するトド松にニヤリと笑みを浮かべて
お「じゃ!借りてくねトド松〜」
雪「っあ!ちょっ、引っ張らないで!」
そういい2人は部屋から去りトド松だけが残った
ト「っ……覚えてろクソ長男!」
ぐっとトド松は拳を握りしめた
…
一方、雪は未だにおそ松に嫌そうになりながらもついて歩いた
雪「本当に……ダメなの兄さん」
お「なにー?1人で行きたいの?」
雪「違う!」
どれだけいっても無理だと悟り雪はこれ以上言うのはやめた
お「てかさー雪ちゃん」
雪「?」
おそ松はさっきからずっと疑問に思っていたことを聞いた
お「何で俺のこと、兄さんって呼ぶの?」
雪「なんだか兄さんってしっくりくるし」
お「じゃなんでカラ松とかは呼び捨てなわけ?」
雪「……君とチョロ松兄さんはずっと年上に感じるけど他のみんなは感じないし」
お「皆同い年だよ?」
雪「それをいうなら君たちもでしょ」
お「そうだけどでも……まあいいや今はそれダメ」
雪「え?」
お「だって俺たち今はカップルになりきらないと〜♪」
雪「!?」
雪はおそ松から距離を置いた
お「そうしないと変な人に話しかけられちゃうよ?」
確かにそうかもしれないが……もしかして兄さん__
雪「私をハメたの?」
お「やっと気づいた?」
兄さんは口元に弧を描いた
お「だから俺のこと兄さんは今ダメ〜おそ松、ね」
雪「〜っわかった!」
お「!じゃあ今呼んでみてよ雪♡」
雪「っ!?今はいいでしょ!」
お「じゃあもう俺知らないよ」
そういいながらおそ松はどこかへ行こうとした
雪「ちょっ、兄さっ__!」
彼は本当に大人とは思えないほど大人らしくない!言うまで聞く気すらない様子だ……仕方がない
雪「〜っおそ松!」
お「!」