第3章 俺が教えてあげようか?
ト「僕そんなに軽く見える!?」
どうやら本気で怒ってるようだがそれ以上に可愛らしい。悪戯心がわいてしまう。
雪「ええ〜?六つ子の中では1番慣れてそうなのに?」
ト「っ違うよ!兄さんたちが本当にダメなだけなの!」
どうやらおそ松達とは比べられたくもないらしい、さっきより本気だ
雪「……ふふ、からかったの、ごめんって」
ト「もう〜……あ!ちょっとストップ」
雪「えっ」
突然トド松は身を乗り出す。驚いて固まっていると口元についていた生クリームを彼は人差し指ですくいとった
ト「ここ生クリームついてる、雪ちゃんお茶目さん♡」
雪「っえ!……あ、はは気づかなかった、えへへ」
顔が熱くなる感覚に堪らなくなり手で顔をあおいだ
ト「もー可愛い〜♪……」
ぱくり、と彼はそのまま手についたクリームを舐めた
雪「!?、トド松なにして……っ」
まさか舐めるとは思わずあわあわとする、そんな雪を無視してトド松は舐めた指をナプキンで拭いた
ト「どうかした?」
雪「いやだって!……汚いし……そんな」
数秒ぽかんとした後彼は妖艶に微笑んだ
ト「雪ちゃんなら……汚いとこなんてないし綺麗だよ」
雪「!?そんな誤魔化さなくたって……」
ト「もうっ僕は俳優じゃないし演技なんてしないよ〜!」
雪「?」
ト「……僕をちゃんと一人の男としてみてよ、雪ちゃん」
雪「……え」
一人の男として……って?
トド松は困惑する彼女を見つめてからクスリ、と笑った
ト「っふふ……なーんて、ね?」
トド松は誤魔化すように飲み物に手をつけた。照れ隠しだと雪は知らずに。
雪「そう……なの?」
雪も合わせて自分のを飲む
ト「雪ちゃんってさ、やっぱり恋愛ものってするの?」
雪「え?うん……今度する映画撮影もそんな感じかな」
実はこの前のマネージャーさんとの電話で言っていた映画の仕事、結局監督がどうしても採用したいとのことで今は私以外のところを撮っているらしい
ヒロインで主人公に助けて貰ったあとたまたまヒロインが働く夜のお店で出会って……まあ大人向けかな
ト「映画!?どんなの!」
雪「ん〜大人向け、かな……ちょっとだけそういう芝居もする」
ト「へぇ〜……雪ちゃんどんな役なの?」
雪「ヒロインだよ、風俗の新人かな」
ト「風俗?!まさかそれで俳優さんとかとチューするんじゃ……」