第1章 出会い
そして俺達は
当てもなく とにかく歩いていた
お「胸デケェ!」
チ「おそ松兄さんちゃんと考えて!」
真面目なチョロ松を無視し
皆煩悩にまみれていた
一「あ、三毛猫だ」
カ「フッ……
ガールズの視線が熱いな……!」
ナルシストオーラを振りまく彼に対して
女性らは
「キモッ」
としか感じていなかった
ト「ねー母さん達の家探さない?」
チ「諦めるの早すぎだろ!」
十「あっスタバァ!!」
ト「十四松兄さんやめて!」
__俺達はいつもこんな風にのんきだ
どーせ今回もなんとかなるだろ
俺らどうせのんびりぐーたらしてさ
そう考えていた
あんなことになるなんて思わなかったんだ
俺達は
?「助……けて!」
「くたばれ!」
何処からか女性と 男の声が聞こえた
それに皆気づき反応する
お「ん?」
どうやら声は路地裏の方かららしい
チ「今の……」
お「なんか……ヤバくね?」
ト「な、何?怖い……逃げようよ」
お「でも__」
?「__きゃあああ!」
お「!」
カ「なっ」
チ「!?」
一「……!」
十「ヴェ!?」
ト「ひぃっ!」
今度はもっと大きな声だった
咄嗟におそ松は声の方へ駆け込む
チ「あっおそ松兄さん!!」
あとの兄弟も止む無く
ついていった
そこには
お「…!」
__ボロボロになった女性と
黒スーツで身をまとう
如何にも怖そうな2人組だった
「おい声出すなよ!気づかれる!」
「早く観念し__
ん?」
2人組の片割れがこちらに気づく
おそ松は黙ってられず
口を出した
お「オッサン何してんの」
チ「!?ちょっと兄さん__」
ト「絡んだら危ないって__」
弟達が兄さんを止めようとする中
2人組はこちらを向き笑みを浮かべた
「こんにちは〜 何?
兄ちゃん達気になっちゃう?」
「もしかしてこの子のファン?だったらマズイなぁ」
お「……?通りすがりの長男だけど
それよりその子どう考えても虫の息だよね
何蹴ってんの?」
怪しげな連中は突然
大笑いした
「アッハッハッ!
兄ちゃんダメダメ!帰れ__って
何その目、それとも殴られたい?」
お「やれるもんならやれば?」
「アッハッハッ!
やる訳ねぇじゃん雑魚!」
ブチッ
お「……」
ト「に、兄さん?お〜い__
カ「トド松!」
ト「!?」
カラ松はトド松を静止させた