第3章 俺が教えてあげようか?
雪は目の輝く彼女とトド松を微笑みながら眺めていた
ト「じゃあお願いしまーす……雪ちゃん?」
雪「……ん?」
注文を終えた彼がニヤニヤとする、トド松もこちらの目線に気づいた様子だ
ト「もうそんな見ないでよ〜、嫉妬してくれたの?」
雪「あははバレた?……え?」
ト「だってじっと見てたじゃん!」
雪「いや、嫉妬はしてないよ?」
ト「え~?してほしかったなぁ僕」
トド松はぷくっとほほを膨らませた、そんな彼がかわいくて膨らんだ頬を笑いながらつつく
雪「っあはは!かわいい〜」
ト「んわ!やめてよも〜、お返し!」
雪「んん!」
トド松は仕返しで雪のほっぺを掴み揺らす
ト「わっやわらかーい!」
雪「にゃめてよー!ひょひょまひゅー!!」
ト「ふふ、可愛いなぁ雪ちゃん」
トド松は乙女みたいに両手で顔を支える。男なのに可愛い。
その可愛いのに褒められまくっているのだから私の気分がいいのは確かだ
そうこうしているうちに店員さんが来た
「お待たせ致しました!フルーツたっぷりふんわりパンケーキです」
雪「……わあ!」
パンケーキは分厚くふわっふわ。フルーツの彩りが素敵だ。
「あと、カフェオレにキウイサイダーです♪」
ト「ありがとう店員さん〜」
「いえいえです……♡」
雪「(デレッデレだなぁ……微笑ましい)」
ト「ふふ、店員さんまつ毛ついてるよ」
そういいながら、トド松は店員さんの頬についたまつ毛をとった
「あぁ!すみません」
ト「お仕事頑張ってるんだね♡お疲れ様です♡」
「ありがとうございます……♡」
うっとりとしながら店員さんはその場を後にした
雪「(付き合えばいいのに)」
ト「……っもう雪ちゃんあんまりみないで」
雪「何で?」
ト「雪ちゃんに勘違いされそうだもん、遊び人じゃないから!」
雪「アソビニンニシカミエナイ」
ト「違う!」
雪「ふふふ、ごめんごめん。じゃ食べよ♪」
ト「うー……ズルいなあもう」
彼を弄るのが楽しいなと雪は気づき始めた、まぁ一旦トド松をいじるのは休憩で食べよう。
私たちはいただきます、と声を合わせ食べることにした。
雪「むっ……おいしい〜!こんなの初めて〜!」
パンケーキは本当にふわふわ、分厚くてしかも口のなかでじゅわっと消えてしまう