第3章 俺が教えてあげようか?
昔、誰からかも忘れた古い教え、
堂々とすれば隠さずとも欺ける。と。
この教えは全部がそうではないだろうけど結構役立つ
「わぁ~すっごい綺麗な人!」
「横の人彼氏?すっごいお似合い」
「モデルなのかな?花岡理恵に似てる」
「え~でもやっぱり花岡理恵には叶わないでしょ〜」
と、このように違うと言ってもらえる。
ト「雪ちゃんは慣れてるの?」
雪「まぁさすがにね」
ト「そっか〜やっぱりプロって凄いなぁ〜」
本当すごい!とトド松にさっきから褒められっぱなしだ
雪「あ~楽しみだなぁカフェ」
ト「本当美味しいんだよ?綺麗だしね」
今回トド松が連れて行ってくれるおすすめの店はフォトジェニックな場所らしい
最近オープンしたらしく、その二日後には口コミで大評判だとのこと、万人受けの味といわれている
……考えただけで楽しみだ
そう考えていると、トド松が声をあげた
ト「雪ちゃん、ついたよ!」
雪「……わぁぁあ!」
外側からでもわかる評判さ、お店の外装はとても綺麗だった。
ト「いつもならもっと並んでるらしいけど、この時間なら空いてるんだ、調べといてよかった♡」
雪「さ、さすがトド松……すごい楽しみ!」
ト「(目がキラキラしてる)可愛い顔してるよ雪ちゃん」
雪「へ?あ、えへへ……久々でつい」
ト「(それが可愛いんだってば!)……は、入ろ!」
ほらこっち、と トド松は雪の手をひいた
店内もやはり可愛くてきれいだった。装飾もこっている。
ずっとトド松が私の事をエスコートしてくれる、可愛いし、いいこだし、モテてるんじゃなかろうか
__夜になるまではそう思っていた。
雪たちは空いている席をとりトド松がメニュー表を指した
ト「あ、これ!このパンケーキが人気なんだ!」
雪「これのことなんだ!おいしそう!」
ト「よし、じゃあ僕飲み物はカフェオレにしようかな、雪ちゃんは?」
雪「私は……あ、キウイサイダーおいしそう!」
ト「よしじゃあ決まりだね、おねぇさ〜ん!」
「は~い!あ…っ」
あ、トド松に一目ぼれしたなこのお姉さん、と一瞬で雪は気がついた。わかりやすいお姉さんだ。
トド松の接客をした瞬間、目が輝いている。
職業、今までのキャリアがあるとはいえ我ながら凄いと感心する