第3章 俺が教えてあげようか?
そうして翌日。
目に刺す微かな朝日に目が覚めた
雪「……ん」
まばたきを何回かし起き上がると横からあっ、と声が聞こえた
一「おはよ、やっと覚めたんだ」
雪「おはよう」
一松はドアに背もたれて私を見ていたらしい、雪は彼の行動に首を傾げた
雪「起きるまで守ってくれてたの?」
一「朝、いきなり襲われたらどうすんの」
雪「そっかありがとう」
微笑んでから私は布団からでる、一松は目を逸らしてにやついた
一「まぁ、襲うのは黒の奴らだけじゃないんだけどね」
雪「え、私の髪の毛寝癖ヤバいって?」
一「……誰もそんなこと誰もいってない」
雪「ふふ、ウソだよ全然聞こえてなかった」
私は電気式毛布の電源を切り、一松のほうへ向かった
雪「朝までありがとう、もう大丈夫」
一「ん」
そういうとなにも言わずにドアを開けて先に行かしてくれた
雪「優しいねぇ一松、きっと良い結婚するよ式呼んでね」
一「……(俺がしたいのはアンタなんだけど)」
複雑な心境の中一松は雪のあとをついていく
顔を洗い髪の毛を整えるらしい彼女を見送ってからリビングへと向かうことにした
賑やかな声が聞こえる、いつもなら静かなのに
戸を開けると皆の声が響いた
ト「きたきた!」
お「おはよう一松~!」
チ「おはよう一松」
十「おはよー!!」
カ「あぁ、おはよう」
一「ん……っ!?」
おはようを言おうとしたがおそ松が一松を引き寄せた
お「昨日はどうでした?」
一「……別に」
お「おいおい、嘘つくなよ一松?」
ト「そうだよ一松兄さん何かしたんでしょ?」
一松は昨日のことを思い出しニヤつきが止まらなくなった
一「まぁ、エロかった」
おカチ十ト「「「「「!?」」」」」
一「全員狙ってるんでしょ?どーせ」
お「(あの一松まで!?)へぇ〜?何したの」
一「さぁ?」
ト「一松兄さんずるい!何したの!」
チ「一松、一応聞くけどシてないよね?」
一「それは流石に」
おそ松たちはホッとする
一「てかいきなりヤるとか、非常識にも程があるでしょ」
お「一松にしては結構慎重じゃん」
一「……本気だから」
お「ほーう?」
兄弟からバチバチと火花がでていたその時
雪「おはよー!ってあれ、喧嘩?」
突然あいた扉に驚いておそ松は一松を押した
チ「おはよう雪ちゃん何でもないよ」
雪「そう?寝癖とるの大変だった~」