第3章 俺が教えてあげようか?
一「何だ、そういう声だせるんだ?」
凄い悪いことをしているような感じがたまらない。
純朴な彼女を、俺が汚してる
雪「っ……今何したの、一ま__やめ……っ!」
一「何って、なぞってるだけだけど」
一松は次に雪の首筋をなぞった
雪「あ……んん……はぁっ……」
一「エッロ、アンタ自覚あるの、それ」
雪「え……?」
涙を浮かべた彼女の目にまた掻き立てられた
一「そ、だからアンタは襲われやすいんだよ」
雪「襲われやすい……?」
一「……独り占めにしたい」
ぼそりと一松は呟くが、雪の耳には届いてない
半泣きの彼女を見ていると一松はこれ以上は辞めよう、という気になった
まだはやい、はやすぎるんだ
雪「一松……?」
一「……ん」
一松は雪の頭を優しく撫でた。
一「もう遅いだろうし寝なよ、今日一日疲れたでしょ」
雪「……うん」
そういうとすぐに雪は深い眠りについた
…
雪が眠りに落ちたのを確認したあと、一松は はぁ、とため息をついた
ああ、もうコイツ、エロい
頭の中でそれがずっとぐるぐるまわっていた
今日わかったこと、昼間に何故か感じた微妙なあの恐怖は雪の長所でもあること
で、これは本当は恐怖じゃなくて、雪の完璧なところからきてる。俺がきっと人間性のヒエラルキーで1番下に属してるから感じるんだと思う。
一「……兄弟全員が、狙う理由がわかった。」
あいつら、本当にバレバレなんだよ。
コイツのことどんだけ気にかけてるんだって思ってたし
十四松、あのときは黙ってたけど、絶対何かあったな……
……まぁいいや
一「___今もうもっとイイモン見れたし」
もう誰にも渡したくない。他人とか、芸能人はともかく___兄弟にも
一「独占したい……!絶対渡さない……!」
一松の心が、ふつふつと燃え上がっていくのを感じた
ふう、と理性で心を沈めて、一松は雪が起きないようにそっと、雪のか細い美しい手に、キスを落とした
規則的な呼吸が部屋に響く
一「今はまだ早いから、じっくり落とす……」
そういうと一松は彼女の美しい寝顔を眺めながら眠りに落ちた