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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第3章 俺が教えてあげようか?


それなのに、アンタは自分のことを優先しない、意味がわからない

雪「あ、ごめん手掴んだままだったね」

離そうとしたその時、逆に一松は雪の手を握った

雪「!?一松……?」

俺は彼女に同情の念をむけ反省を今していたはずだったのに。

あぁ、ヤバい、意地悪したい

いつもは涼しい顔で皆と接して俺なんて相手にならないような人気の俳優とかに恋されたりしてるこいつを

童貞無職の俺達が……俺が彼女を翻弄させてみたい

__今ここで手を離したくない

一「ダメ」
雪「?」

一「……離さない」

雪「っ……!?」

ゆっくりと彼女の手に自分の手を絡ませる、だんだんと赤らめる彼女の顔色。

ああ、可愛い……堪らない、じわじわと何かがこみ上げてくる
でも流石に初対面だし、と理性が働き正気に戻った

一「……ごめん、ちょっとからかっただけ。嫌だったよね__」

力を弱め手を引き抜こうとした時、雪は手に力を込めた

一「……!」

雪「嫌じゃ……ない」

月の光が雪の赤い顔を照らしハッキリとうつる

一「(可愛いすぎでしょ……)その割に真っ赤だけど?」
雪「!?……照れてない」

一松の何かが外れてしまった

一「興奮した猫の顔に似てる」
雪「!?私まずそんなのわかんな__」
一「本当に?」

虐めるのが楽しい、俺って本当……変態だと再確認した。



モヤモヤする、

今までこんな風にされた時は私は気分が悪くて吐きそうだったのに……

演技でも、したことはある。激しくキスをしたりとか抱き締めあったりとか全て愛が無かったこれらの行為へのいや恐怖が、

__別の何かに変わっている


雪「こういう演技はしたことある、でも私自身こんなことは」

照れて顔を伏せる雪により一層一松は興奮した

一「(強がってるの可愛い)……へぇ?」

一松はもう一度雪の手に指をからませる

雪「!……一松」

一松は唇を甘く舐めた

一「__俺が教えてあげようか?アンタの知らない全てを」

雪「……!」

妖艶に笑みを浮かべた彼の顔に、背中に何かがつぅっとしたような感覚を覚えた

一「裏の世界で教えて貰わなかったの?」
雪「だって!そんなの知りたくもなかったし……!……怖い」
一「ふぅんそれなのに照れてるの?」

一松は人差し指で雪の横腹を軽くなぞった

雪「あっ……んっ」

一「……!」
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