第3章 俺が教えてあげようか?
一方雪は。
雪「私……一松とやっていけるのかなぁ」
別の問題で悩んでいた。ずっと2階の扉の前で悩んでいる
雪「……一松正直怖い」
話を変えるが
風呂場で十四松に話した策についてだ
あのままでては廊下にいる兄弟に十四松を見られ怒られてしまうので十四松を持ち前の身体能力を生かし隠れさせる、
その後隙をつき2階へ音を立てずにいき、ついでにお布団も敷いてもらった。
…
雪「よし!十四松行こっか」
十「待って!この布団敷く!」
雪「え?それは口実だからしなくてもいいのに……」
十四松は無視してそのまま布団をひいた
雪「あっ」
十「布団敷いたことにするって作戦でしょー?」
雪「そうだけど……」
十「俺からのお礼!やらせて!」
雪「……お礼か、ありがとう十四松」
…
__ということで十四松がひいてくれたのだ
まあ今はそんなこと置いといて
雪「……入るの億劫」
だけどいつまでもドアの前で固まるのはダメだよね……仕方ない演技でもして今夜は過ごし__
一「何固まってんの」
雪「うわあああ?!」
突然目の前の扉が開き驚いて雪は尻もちをついてしまった、一瞬一松も驚き固まったが笑ってしまった
一「……っくく」
雪「笑うな__!『ごめん男の人って思うと緊張しちゃって』」
一「!」
好印象に見えた一松は不機嫌そうになり舌打ちをして部屋の中へ入ってしまった 笑ったと思えば不機嫌になるしなんなんだろう
雪「『先寝てなかったの?』」
一「別にいつでもいいでしょ、後から入るの嫌だったら困るし」
雪「(気にしててくれてたんだ……)」
一「で、どうすんの」
雪「……『一松くんからどうぞ、待っててくれてありがとう』」
そう言うと彼は無視して布団に潜った
一「……寝顔とか見ないから」
雪「優しいんだね一松」
一「うるさい」
雪「……わかった」
注文多いなと思いつつ続けて布団に入る。電気毛布買って良かった、ほんのり彼の温もりも感じるけど
雪「暖か……」
自分の後ろでほっこりとする彼女にため息を吐きつつ、一松はずっと気にしていたことを突きつけた
一「僕らがら嫌なら嫌って早く言えば?バレバレだよ」
雪「?!そんなこと__」
一「じゃあなんでずっと演技してんの?」
雪「!?」
一「最初からずっと気づいてたよ。まぁ俺以外は気づいてないだろうけど」