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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第17章 僕は辛いですか


雪「へっ」

「いーち!」


カシャッ


折角の指示も無視して二人は猫からかけ離れた うつり となった。
おまけに間抜けな雪の表情。

それを煽るように少し声割れした機会から放たれた高い声は部屋に響く

「わぁ〜☆可愛いっ」

だがそれを雪が確認する暇もなく十四松は続けた


雪「待って、十四松急になにっ……」
十「ん……!」
雪「!!」

雪に有無を言わせずに十四松は口を口で塞いだ

かぶりつくようなキスにそのまま喰われる

雪(ふ、深い……!)

十四松は思いのままに、彼女を味わう

二人を無視して強制的に進める機械音はもう何を言っているのか理解出来なかった

何回かシャッター音がなっていたことは覚えている。

雪「んあ……ここ外……!」
十「好き……大好き……だか…ら」

あまり人に見られたくない姿を何回も撮られて、
いつ誰に今の状態がバレてしまうか震える。

ゲームセンターの騒々しい音がずっと頭を駆け巡る


上顎も舌の奥も、口内全てを十四松は味わい尽くす
息を吸うのもやっとだ

離してもらおうと手をあげようとしたらおさえられてしまった

雪「!」
十「まだ……」

雪「っ……うぅ」

もう諦めて飲まれるか、と思った次の瞬間だった

「ここで撮ろ!」
「このプリ盛れるんだよねぇ〜」

雪.十「「!!」」

女子高生と思われる何人かの声がきこえた
お金をいれている音も聞こえる

雪「っ十四松、ほら人来たから」
十「え〜……」
雪「えーじゃない!バレたら後々面倒になる!」
十「……わかった」

十四松は拗ねて口をとんがらせた
一瞬小さい子のようでキュンとしたがさっきまでのことを思い出し、十四松の腕を強引に引っ張った。






雪「ぁあ〜……なんだか大変だったね」
十「……うん」
雪「いつまでも拗ねないでよ、折角デートなのに」
十「……」

簡単な落書きを済ませたあと、私たちはプリクラをとっていそいでその場から離れた。

今はとりあえず川辺に来て腰掛け、親子がキャッチボールしているのを眺めていた。

十四松は……全然足りないと言わんばかりの拗ね顔。
ため息を漏らし続けている

雪「……確かにその、普段遊べてない分十四松の気持ちを尊重すべきだと思ってるよ
だけど、境遇が境遇だからさ……仕方ないでしょう?」
十「……」

雪「……どうしよう」
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