第15章 end1 鮮やかな花
【貴方……その選択を了承しました
私は信じてます……最低でも皆が不幸にならないことを__】
ブツンッ
…
雪「……ありがとうおそ松
私も……__もう大丈夫だから」
お「……!」
雪が突然笑顔になった
……吹っ切れたような顔に
ア「あぁ〜ええっと決まった?おふたりさん」
ヒ「……?(なんだ何も無かったのか……?)」
面倒くさそうにアキラは言った
ヒジは疑問を抱きながらも口には出さず
命令を遂行することを優先している
雪はアキラの声に反論するどころか
まるで知り合いのように優しく返事をした
雪「うんわかってるよ、大丈夫」
お「……???おい、雪__」
雪「おそ松そのさ、ごめんね」
お「え?」
雪「誰も決めれなくて__ちゃんと愛せなくて
__まきこんでごめんね」
雪はぽろぽろと涙を零しながら謝罪をする
その姿を見て
俺も最後はかっこつけたかったのに
お「……ッバカ、最後の最後まで謝るなよ
俺こそ中途半端に……もっとずっと愛したかった」
涙が何粒もでてきた
雪「きっともっといい人みつけれるよ
おそ松も皆も素敵な人だもん……ニートを除けば」
お「おい最後のは……余計……」
雪「ちゃんとニート卒業しなよ、おそ松……兄さん」
そう雪はいいまた にこりと微笑んだ
俺が口を開こうとしたその時__
__バチッ
お「__っえ……?」
頭が一瞬真っ白になった
そして気づけば__視界が変わっていた
お「あ……え?」
倒れる俺を眺める雪の顔は
雪「___ごめんねおそ松」
……笑顔で泣いていた
お「雪……っちゃ……!」
体が思うように動かない
口すらも麻痺していて喋りにくくなっている
カラ松はその光景を目を見開いて
固まっていた
カ「ゆ……き……?」
ア「っく……ははは!
素晴らしいな花岡理恵!これが大女優の……
最高の幕引きか!」
アキラは大喜びしていた
ヒ「……」
雪「……ホストさんには上手くはめられちゃったね」
ア「っくくく……くく」
守るべき人が悟り笑み、
謎のホストは笑い続け
その片割れは黙って見届ける
異様な光景がおそ松達の目に映る
雪は時限爆弾を持ち
柵のすぐ近くに歩いていく
おそ松もカラ松も出ない声を必死に出そうとする
__だけどでない