第14章 予想外の奇襲
雪「はぁ……はぁっ……一旦……きゅ、けい」
ゲホゲホと咳をする
息が苦しい
どれだけ必死に敵を薙ぎ倒して
必死に走っただろう
流石に3階までひたすら走るのは厳しいな……
雪「時限爆弾……移動されてない」
少し目眩がする
時限爆弾をこっちに寄せた
移動されてなくて良かった
今から探すとなったら……
雪「あと30秒くらい追手が来るまで……
右往左往に逃げてもなぁ」
上に上に向かうしかない
……屋上にでよう
雪「屋上にでてここからでよう
安全そうな場所まで持っていくしかない」
ここら辺なら
……近くに海に続く大きな川があったはず
雪「そこに……むかうか……」
起爆まであと25分
それでどこまでできるのか
試すしかない
ぶっつけ本番だ
雪はふっと息を整えてから
屋上まで一目散に駆け出した
…
雪「……?やっぱり来てない?」
私はあの後一目散に走って逃げていた
はずだった
どれだけ走っても誰も__
雪「なんで誰も来ないの……?」
これは異様だ
おかしい
向こうが何かを企んでいるのか……?
でも
雪「向こうにとっては私を殺すというのは
望んでないはず
少なくとも脅すためにきたんじゃ……」
まあどうでもいい
起爆まで後19分
急いでどこかに行かなければ
雪がリールガンを向こうのビルへ向けたその時だった
ア「__よお お嬢さん」
雪「__!?
なっなんで……!」
ホストであり黒の組織の1人である
羽葉アキラがそこにいた
ア「いっやあ〜忠告したってのに……
お嬢さん一切守る気ないからボスが命令しちゃったねぇ」
雪「っ……私は」
ヒ「私は悪くないってか?」
雪「?!」
気づくとその横に手をひらひらしながら
ニヤニヤする男が立っていた
ヒ「どーも、俺も黒の組織の一員さんだ
まあ仕方がないよなぁ……こいつらがここにいても」
カ「っぐあ……!」
お「っ……」
雪「カラ松!?……におそ松!」
ボロボロのカラ松と手錠をかけられたおそ松が
悔しそうな顔をしながら現れた
雪「何を……して……!」
ア「まぁ状況を変えるためだ
有難く思えよ?なあ?」
お「このゲス野郎……」
ア「おぉ怖い」
凄い剣幕で睨むおそ松と対称的に
アキラは笑む