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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第14章 予想外の奇襲



合意となったところで雪は時限爆弾を元の場所へ置いた
おそ松はそっとドアを小さく開けて外の状況を確認する

雪「外はどう?おそ松」
お「……?なんか……慌ててる?」
雪「? 慌ててる?ちょっとみせて」

おそ松と雪は場所を入れ替わり
雪も確認した

黒の組織の人達が何か叫びながら走り回っている
こちらには全く気づかないくらいにだ

雪はハッとし、先程奪ったトランシーバーを起動させた
カラ松は実森を抱える
おそ松はトランシーバーのことに気づき駆け寄った

トランシーバーは暫く砂嵐の音を流した後
男の声が聞こえた

「14班から!
緊急事態発生!緊急事態発生!
人質が失踪!

繰り返します!人質が失踪!

全班人質探索施行!」
「12班から!
人質指定場所2階楽屋、
3階楽屋、ともにどちらにも人質いません!」

「なんだと!?今すぐに探せ!
見つけた者は即連絡しろ!」

「2班から!
人質発見!……人質……発見!

全員……脱出!警官に保護されています!」

「なんだと!?どういうことだ!?」

雪「……人質脱出……!」
お「成程、それで皆大慌てってわけか」
カ「だとしたらそろそろこっちに確認しにくるんじゃないか?」

雪は頷く

雪「そう……だね
トランシーバーはもう切っておこう
場所特定される前に」

そういい雪はトランシーバーの電源を切った

お「よし、この流れにのって
俺達もすぐ実森ちゃんを保護してもらおうぜ!」
カ「ああそうだな、彼女には刺激が強すぎる」

雪「……!今なら皆裏口とは反対側に集中してる!
近くの階段にスキが出来たよ!」

お「よし!突撃だ!」

バンッとドアを開けて雪を先頭に
近くの階段へ駆け込んだ

読み通りスキが出来ていて誰もいない
2階に着く

雪「裏口への階段……今ならいけるかも
こっち!」
お「りょーかい!」
カ「ああ!」

雪らは裏口へ向かった

「?!人質カラ松に実森……
?!?!花岡り……!」
雪「邪魔するな!」
「っぐあああ!?」

黒の奴の横腹に思い切り蹴りをかました
男は痛みと衝撃に倒れる

お「っとお兄さん邪魔」
「がっ!?踏むな__」
カ「すまないboy!」
「っぎゃあああ!?」

倒れた男はそのまま後の2人に踏まれた

雪「っと!連絡はいったなこれ」
お「ま、そんときゃなんとかなるでしょ!」

カ「……能天気すぎる」
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