第14章 予想外の奇襲
カ「……?ここになにかあるのか?」
「……」
無視……か
実森さんに銃を突きつけるくらいだから
何か大きなことをするかと思ったが__
案内するままついていくと途中
彼らは突然立ち止まりトランシーバー片手に慌て始めた
「……しかし!」
「__!!!」
「っ、申し訳ございません!」
……ボスかなにかか?
何に対して謝っているんだ……
「直ちに!直ちに問いただします!」
そういうと先頭に立つ慌てる男は
トランシーバーのスイッチをカチカチと操作し
こちらに向かってきた
カ「……?突然なん__」
ガチャッ
実森さんにまた、
彼女を拘束している男が強く銃口を当てる
ミ「ひっ……!」
カ「おい!関係ないといって……!」
「質問に答えろ松野カラ松
応答、行動次第によってはお前を助けてやる」
カ「……!?」
「但し、少しでも逃げようと考えるなよ
この女の頭がとぶことになる」
ミ「!!」
カ「っやめろ!
……わかった、とにかく質問を……言ってくれ」
カラ松が逃げる意思が無いことを確認し
彼は仲間にアイコンタクトをしてから口を開いた
「松野カラ松……お前を助けるチャンスをくれてやろう
条件は一つだ……
__こちら側につけ」
カ「こちら……側!?」
「言い換えれば……お前の仲間を……
花岡理恵を見捨てろ」
カ「なっ……!?」
ミ「り、理恵さん!?理恵さんってあの__!」
「松野カラ松、お前の親友と聞いているが
合っているな?」
カ「……」
カラ松さんが……
理恵さんと仲良いのは知っていたけれど
でも今カラ松さんは理恵さんの名前を聞いた瞬間
物凄く焦った顔をした
親友だとはいえ
まるで愛してる人のことを言われてるような……
とても大切な人だから……?
ミ「……?」
カ「……裏切って何をしろと?」
「それはお前が一番知っているはずだ
お前は兄弟の次男なのだろう?」
カ「……そこまで!」
でもなんで理恵さんの名前がここで?
そもそもテロ組織?の人達は何故ここにきたの?
「グズグズするな!」
カ「?__っが」
質問をカラ松さんに投げる男が
急にカラ松さんを蹴りあげた
カラ松はゲホゲホと息苦しそうにしている
カ「げほっ……っく……!」
ミ「カラ松さん!」
「……素直に聞けばいいものを」
カ「誰が……聞くか!」