第14章 予想外の奇襲
ア「たく……慣れないからお前はああなったんだろうが」
羽「……その話はやめろ」
ア「おお怖い怖い
そいつは漏らしたからに決まってるじゃん、
まあ最も聞いたのがお前で良かったけど」
面倒くさそうにアリヒトことアキラは
頭をかきニヤついた
羽「まだ続けてるの?もうひきなよ、
……もう十分じゃないのか」
ア「……確かに一生生きていける金も地位もできたさ
__だけど復讐は終わってない」
羽「もういいだろう!そんなことしても誰も
救われない報われない……手が汚れるだけだ!」
ア「とっくに汚れてる!」
羽「!」
キッとアキラは羽場を睨む
ア「……妹は仕方がなかったとでもいうのか?
俺は認めない、アイツに殺されたんだ
仕返しするまで……許さない、
やられっぱなしは認めない!」
羽「そんなこと言ってないだろう!
……ただ、
もうこれ以上お前の身を無理させたくない」
拳を握りしめ悔しそうにいう弟をみて
兄のアキラは__
ア「……あほらし」
羽「……!」
呆れ笑った
ア「昔お前は俺が辛い時少しでも変わろうとしたか?
……違うね、お前はただ見て見ぬ振りした!
変わろうとしなかった!
__お前の言葉はタダの偽善ばかりだった
昔から」
羽「……そんなこと」
ア「……言葉がみつからないだろ」
羽「……違う」
ア「本当だから」
羽「……!」
ア「じゃあね、史郎
俺にもお客がいるんだよ、丁度……来るかな」
羽「……?客?」
ア「ああ……お前も知ってるさ
__花岡理恵さ」
羽「?!なっ……おいアリヒト!!」
ア「せいぜい守ってみろよ!知ってるんだろ?
どうせ何も出来ないだろうがな!」
羽「待て!」
そういった頃には
もう兄はどこかに消えてしまっていた
羽「……違う……違う!
__俺は……」
守れなかったのは本当だった
……でもだから
羽「今は__理恵さんを……守らなきゃ……」
やれることをしなきゃ
ちゃんと昔に、後悔したのだから。
僕は……何も出来ない偽善者じゃない
羽「そしていつか、アリヒトも……救う!」
羽場史郎は一度目をつぶり、
一度撮影場所に向かうことにした