第14章 予想外の奇襲
羽「……っぐ、一体何が……?」
小一時間程だろうか、目を覚ますと
見たことある家具の配置の部屋にいた。
荷物は誰のものかわからないが……だがここは
羽「……誰かの楽屋?」
ここが楽屋だということはわかった
とりあえずこの状況はおかしい
さっきまで撮影をしていたはず
ここにいても仕方が無い……
羽「っと……ん?
腕が動かな__!?……縛られてる」
手を後ろに回され手首が縛られていた
固く結ばれており僕の力では無理そうだ
羽「……まあいい、とにかく逃げなければっ__」
コケないようにゆっくり立ち、
羽場はドアへ近づいた
聞き耳を立ててみる
微かに声が聞こえた
?「……ああ、……でも……かし」
?「何故……がいな……だが引き……ぎ……探せ」
……いない……?
誰かを探しているのか?
暫くすると1人はどこかへ行ったようだった
……1人ならなんとかできるか?
羽「……仕方が無い、こんなことしたくはないが」
ドアの横に立ち覚悟を決めて
羽場はドアをノックした
?「……ん?ノック?……目を覚ましたのか?」
その声が聞こえドアが開いた瞬間だった
羽場は男の背中を蹴り前によろけさせる
?「?!……がっ?!」
すぐにまた強く蹴りを決めて転ばせ
頭を踏んだ
?「な、何しやが……る」
羽「それはこっちのセリフだ……何をしに来た」
睨みをきかせながら羽場は
踏みつける力を強める
?「ぐ……なんだっていいだろう
まあ、お前も時期に死ぬ、教えてやるよ……」
羽「……?」
?「……私達は……花岡理恵を攫い
そして、松野カラ松……を……殺しにきた……
そして、この、局……を消し……__」
羽「……おい、お前何黙って……おい?
__生きて……るよな?」
足をどけ数秒待つ
……動かない
触れてみる、……冷たい
羽「な、なんで……」
ア「何でだと思う?史郎」
羽「っ!?」
振り返るとそこには僕の__
ア「久しぶり、僕の__弟」
羽「アリヒト……」
兄がいた。
ア「おいその名前今はよせよ、
誰かに聞かれちゃまずいだろ?アキラって呼べ」
羽「……何をしてるんだよお前」
クスクスと兄は笑う
今更だとでもいうように
ア「何だっていいだろ
ああそうそう、ソイツは殺されたから安心してくれ」
羽「何が安心しろだ……!」