第14章 予想外の奇襲
カ「__?!」
今の音……?!
監「なんだ!?今の音は?!」
「セットにしては音が……」
一方のカラ松らも混乱状態に陥っていた
カ「おかしい、それに今の音は近い__おい!」
ミ「カラ松さん!今の音……!!」
駆け寄ってくる実森の後ろに大きなセットが倒れてきていた
鉄で出来ている、当たればひとたまりもないだろう。
カ「危ない!」
ミ「っえ___?」
カラ松は実森を抱きしめながら突き飛ばした。
きゃあ と実森は声を出す
途端目の前でドシンとセットが落ちてきた
実森はもしもカラ松に助けられてなかったらと考え
ゾッとした
カ「っ……良かった、大丈夫か?」
ミ「あ、は、はい……」
実森は顔を赤くし、小さくありがとうございますと言った
カラ松は良かったと返す
カ「……とにかくこれはおかしい、何か……」
監「おい!大丈夫かい!?カラ松くん達!?」
セットの奥で監督達が叫んでいるのが聞こえる
はい!と大きい声をだした
監「なら良かった!とにかくそっちの非常用出口から__
うわああああ!?」
カ「監督!?」
ミ「監督さん!?」
むこうから悲鳴が聞こえ、すぐにピタリと止んでしまった
……何が起きている?
カ「……まさか、そんな、いや……でも……」
ミ「?、心当たりがあるんですか……?」
カ「それは……」
ないと言えば嘘になる。
むこうはここにいると算段してきているのだろうか、
……それとも?
?「……こっちにもいるのか!!」
カ「!!……今の声は」
ミ「明らか、ここの人じゃないような……」
その通りだ
それにこの声、前にも聞いたことがある。
雪との帰り襲われた時、この声が聞こえた。
しかも……敵サイドから。
ミ「……怖い」
カ「!__大丈夫さ、とにかく逃げよう。
絶対俺が守る」
ミ「!!……はい!」
カラ松は実森の手を引いて幸いにも塞がれなかった
非常用出口へ向かい部屋から出ることにした。
ゆっくりと開けて様子を伺う、どうやら誰もいないようだ。
カ「大丈夫、行こう。」
ミ「は、はい!__あ……」
カラ松は実森の手をひいて廊下を駆け出した。
カ「とにかく、非常用出口を目指そう!」
ミ「はい!」
その一方、雪たちは