第14章 予想外の奇襲
…
(お前のこと忘れて楽しんでまーっす笑>お
長男からのLINNE。
添付された画像に楽しげな皆の顔が映っている
__それを羨ましげにみる俺
カ「(〜〜何故こんな時に限って!羨ましい!)っ…」
声にしたい気持ちをぐっと抑える
監督にでも聞かれたらおろされるかもしれないしな。
雪とともに出来る仕事……
いない時といえど頑張らなければならない
カ「まあ演技をするのは楽しいのにかわりないのだが……」
ため息をつき行こうとした時俺の名前を呼ぶ声が聞こえた
……女性の声だ
振り向くとそこには大人しげな女性がいた
カ「どうしたんですか?」
?「先程はお疲れ様です、実は……ってああ申し遅れました!
__初めまして、福永実森といいます」
カ「……ああ!確かミモリンって呼ばれてる」
ミ「そうです!一緒にお芝居を出来て光栄です……カラ松さん」
カ「ああいや……そんなたいそれた奴じゃないですよ」
そんなことありません!と彼女は真剣な顔になる
ミ「カラ松さんの演技とてもカッコよかったです!
とても最近デビューしたてには見えません!」
カ「…!」
自身のことをとても褒めてくれてカラ松は素直に嬉しくなった
彼女はハッとし、すみませんと謝る
カ「ああ頭を下げないで下さい!……嬉しいです」
ミ「……そうですか?良かった……今日はいないんですね?」
カ「__理恵さんのこと?」
ミ「あ はい!……そっか今日撮影ないのか」
彼女はボソリと何かを呟いてからまた俺に向き合った
ミ「突然ですがその……今日暇ですか?」
カ「へ?」
ぽかーんとする彼に実森は慌てる
ミ「あ、その!……一緒にお食事とかしたくて……!
もしかして本当に花岡さんと?」
カ「あ、そういう訳じゃ……ええと」
どうしようか
……これは完全に気を持たれてるとみていいよな?
だが正直、俺が雪のことを愛しているのは事実……
どう答えれば……
監「カラ松くん!ちょっといいかい?」
カ「!」
丁度、監督が俺を呼んでくれた。
……監督、正直本当助かりました
ありがとうございます
カ「……すまない!では」
ミ「っあ…」
何かを言いかけた彼女をおいて俺は監督のもとへ急いだ
カ「っと……どうしましたか?」
監「__俺ナイス?」
カ「へっ」