第13章 #NAME1# part『貴方で彼女を導け』
・ここは何処だろうか?
・先程まで見ていた物語が見えなくなったようだ。
雪は?六つ子は?
小説のページを飛んではいないみたいだ。
・……バグでは無さそうだ。
ということはこの道は__?
・この物語の観測者、
及び貴方は悩んでいる。
とりあえず空白(改行)の道を歩いた
・所々に貴方の感情設定が記されている。
こわい
なんだこれ
これはなに
・雪と六つ子の世界は何処だ?
いらない
わたし
ながい
つかれた
まだ?
・人が見えた
それはこの物語の一番の敵だった
彼はゆっくりとこちらに向かってきた
「こんにちは貴方
私は雪にとって、ここにとっては
最大最悪な敵……空白の道は辛かったろうか?
空白とは?改行とも呼ぶものだ
タッチパネルならスライドが、パソコンならカーソルが
大変だったのではなかろうか?
話を変えて
物語をちゃんと読んだ人なら私がこの小説でいう
何かかお察しではないだろうか」
彼はにたりと笑った
「この小説で私は部下に
雪を愛し六つ子を殺してほしいと命令している
そこまで言えばだいたい何かはわかるはすだ」
・そう、彼は黒の組織のボス
オジサンだった
「今回私が現れたのは貴方と喋りたかったからだ
世界観の崩壊?いやいや……
雪もここの六つ子も、
他の小説の登録された名前を反映する#NAME1#も
他のキャラも、貴方に喋りたくても喋れないだけ
たまに小説で陽気にキャラがありがとうと
貴方に感謝を伝えることがあるだろ?
それと一緒さ」
・彼は笑う
気味が悪い
「なら作者は?ここは私達の物語であり劇場だ
作者なんていない
貴方は思ったことないかい?
もしも雪が……選択を雪が選ぶのではなく
貴方が選んだならどうなるか」
・貴方はこくりと頷いた
「だから思った、観測者よ読者よ!貴方よ!
#NAME1#を使ってまで主人公になりたいのなら!
__貴方が選択肢を選んでみてはどうか?」