第2章 私の隣
カ「まさかこうなるとはな……」
雪「ごめん、私が寄り道しようって言わなかったら__」
カ「自分を責めないでくれ!俺の責任でもあるし……
__それにこんなに楽しかったんだ。障害はつきものさ!」
雪「カラ松くん、ありがとう」
彼の微笑みにとても癒され、自然に笑顔が出た
カ「良かった笑ってくれ__あっ」
雪「! 何?」
カ「そういえば雪に渡すものがあってな」
カラ松はゴソゴソとポケットを探りだした
出てきたのは綺麗な雪の結晶のネックレスだった
雪「可愛い! でもこれどうし__」
カ「実は店員さんに貰ってな……雪ちゃんの分は渡してくれって」
雪「店ちゃんが?直接渡せばいいのにっ__てカラ松それ」
カ「あ……」
カラ松の首元に色違いのネックレスがかかっていた
照れ臭そうにカラ松は自身のネックレスのチャームを手に取る
カ「実はただのじゃなくてカップル用のでな。雪ちゃんに嫌がられるんじゃないかと思っていたが……1番似合うと思ったのを選んだんだ」
カラ松は頬を赤らめながら話した
私の為に選んでくれたことに嬉しくなる
雪「全然!むしろ嬉しいよ、ありがとうカラ松!私のために選んでくれたんだ」
カ「それは良かった!結構悩んだんだ」
カラ松は安心し笑みを浮かべた
雪「早速付ける!……ん〜」
カ「!貸してくれ」
カラ松は困る雪に気づき雪にネックレスを手に取った
雪のさらけでたうなじに少し胸がはねる
雪「ありがとうカラ松、お揃いだね」
カ「あぁ!はは、やはり似合ってるな」
雪「えへへ、カラ松も素敵だよ」
カ「す、素敵!?……フッ俺の輝きに目が奪われ_」
雪「ネックレスが!ふふ……」
恥ずかしくて見栄を張るカラ松が可愛かった
でも本当に素敵だ、嘘じゃない
雪「反応を見る限りカラ松初めてっぽいけど彼女いなかったの?」
カ「いや昔に……でも恥ずかしくならないか?」
雪「演技でしかしたことないし私は新鮮だなってくらい。……あとは強要されて、かな」
カ「そうか……」
雪は1度もカップルらしい経験をしたことが無かった
誰が聞いても信じない見た目だが、やってきたことが相当なものだから、そんな暇さえもなかったのだ
カラ松はそれを察して少し切なくなった
カ「……いつかちゃんとそういう経験が出来たらな」
雪「……そうだねぇ」
気づくと人集りは消えていた