第11章 それは突然に
雪「は」
カ「っあ……がっ__?!」
カラ松は強烈な足の痛みに耐えれず倒れた
雪は倒れたカラ松を見、現状に追いつけずにいる。
雪「……なん…で」
雪が固まっていると倒れていたあいつが起き始めた。
凶「っははは!あははは!やっと邪魔者をやっつけてくれたんだね!!遅いよ皆!凶くん怒るぞ!!あはははは!!!!」
雪「なんで……?」
このクソみたいなやつが凶って名前なのもどうでもいい
ガチャッ
「動くなよ?花岡理恵……!」
__周りに黒の奴らがいて、銃を突きつけられていることだってどうでもいい。
黒の奴らがグルだなんてどうでもいい。
雪「「__カラ松!!」」
足を撃たれ血がだくだくと流れるのを必死に止めようとカラ松は手で押さえた
カ「っ……くそ、気がつけないなんて雪の彼氏失格だな」
雪「バカ!彼女になった覚えなんてない!……ごめん、ごめん……私が本当はちゃんと気づくべきだった……夢中になりすぎて……」
泣いている自分にイライラする。
……泣く以外にすることがあるはずなのに。
雪「っぇぐ、ごめん……泣いたらいけないのにっ……」
カ「……心配しないでくれハニー」
雪「っ、ハニー……?__!」ポスッ
少し震えた手が、雪の頭を撫でた。
カ「はは……夢中になってくれたんだろう?良かった。楽しんでくれて……嘘でも嬉しい……」
雪「っバカラ松!!……嘘でそんなこと言わない!!」
カ「大丈夫だ、俺は……だから逃げてくれ」
何が大丈夫なんだ。
本当はクソ痛いはずなのに。
……苦しい笑顔しないでよ。
雪「んなこと出来るわけないでしょ!?……私、戦うよ。」
カ「え?……」
涙をいっきに拭いて雪は拳銃を取り出した。
凶はゲラゲラ笑いながら渡されたのか拳銃を持っている
凶「あはははは!!お揃いだね理恵ちゃん!!!怖い顔しないでよぉ〜ボクを殺せるわけないんだからぁ〜〜」
雪「……殺さないよ」
凶「はぁ?」
雪「__殺すなんて甘すぎる。」
鋭い目で雪は凶らを睨んだ。
凶「__やれるもんならやってみろよ!!」
ブチギレたのか凶はデカイ図体を大きく動かしながら眉間にシワをよせ銃を発砲した。
カ「雪!」
__それを華麗に避ける。
凶に近づこうとした瞬間、
「通すわけがねぇだろぉ?」
大量の黒の奴らが現れて雪に襲いかかった。