第11章 それは突然に
監督「本当理恵ちゃんはなんにでもなれちゃうな」
雪「『そんな…ありがとうございます』」
羽「ふぅ……本当毎回緊張します」
羽場さんの言葉に監督と雪は首を傾げた
羽「だって、まだ出たばかりの僕が大女優の花岡さんと……いろいろ緊張しますよ」
少し照れ気味に羽場さんが言う
私は慣れたハズなのに少し恥ずかしい
恥ずかしくなってきてはにかみ笑いをすると
羽場さんも笑ってくれた
監督「か~っ本当お似合いだねぇお二人さん、一年後には付き合ったりして」
羽「えっ」
雪「っえ」
ニマニマとする監督になんと返せばよいのかわからず二人で顔を見合わせた
雪「『あ、ははは…』」ニコ
羽「は、ははは…」ニコ
2人で苦笑いをしていると強い視線を感じて、後ろを見た
雪(さっきから誰が見ているのだろう……?)
…………?
後ろには誰にもいない
雪「なんだったんだろ……」
何がいたのかわからないまま、私はマネージャーに呼ばれそれが何かわからないまま時間が過ぎて行った
?「…あれが、花岡理恵ちゃん……ふひひ……」
…
監督「___はい!ラストの撮影終了!お疲れ様!!」
雪『お疲れ様でした!』
私の声に続いて皆が流れて言った
…後ろから私を呼ぶ声が聞こえる
カ「お疲れ様、理恵」
雪「あ、カラ松お疲れ様。ごめんね突き飛ばして」
カ「いや、いいんだ……マイハニーの愛を俺は真摯にうけと」
雪「それここではやめて!」
キッと睨むとカラ松は小さくすみませんといいかっこつけもおさまった
雪「はぁ〜……あ、そーだカラ松帰りどうする?」
カ「帰り……?一緒に帰るんじゃないのか?」
少ししょぼんとカラ松はする
雪「あーそういうことじゃないの!そうじゃなくて!……私、あの、対策用にハンドガン持ってて……」
チラリと楽屋の方をみやる。
カラ松は察したように冷静な顔に変わった
雪「……その、だから私屋上からいつも抜け出てるの。だから__」
カ「おい待て、屋上からって__飛び降りてるのか?!」
雪「……まぁリールガンつかってるし?ダイジョブダイジョブ……」
カ「そんな危ないことを……くっ、止められないのが辛い……」
悔しがって固く手を握り締めるカラ松にワタワタとする
雪「大丈夫だから本当に!……私の言いたいことはそうじゃなくて」
カ「……?」