第11章 それは突然に
今私の横には、
カ「『理恵!惚れかけたぜ俺!』」ニッコリ
雪「『……ありがとう、カラ松、さん。』」アセアセアセ
カラ松がいる。
焦っている私を置いて監督がカラ松と話しているところに私のマネージャーさんがくる
マ「でも凄いわよね!元々の才能があるから1週間で俳優のレッスン終わらせちゃうなんて!」
カ「いやいや〜」
マ「それにまさか理恵ちゃんと 親 友 だなんて!」
雪「『偶然って凄いですよね〜』」苦笑
親友っていうのは、
以前うっかり初っ端敬語では無くさも前から会っていたように(まあ一緒に住んでる仲だが)絡んでしまい、
マ「……もしかして知り合いなの?理恵ちゃん」
と、言われてしまいあたふたしていたら
カ「『実は、学生時代の 親 友 なんです』」ニッコリ
カラ松が私の手を固く握りしめながら演技混じりでそう返した
それから以降私達は親友であり売れっ子どうしだとかいろいろ言われてしまい正直、毎日ヒヤヒヤしている
カ「『ははは、理恵さん本当にいい人ですよ。』お嫁にしたいくらい」
マ「え」
監督「え」
雪「ヒュッ」
突然の爆弾発言で皆固まる。
私なんか呼吸が止まった。
すぐ様私ははてなマークを頭に浮かべたような顔の彼の腕を掴む
雪「『そうそう!カラ松!この前借りた本あるんでした!!!楽屋に1度行きましょう!!!!!』」
カ「借りた本……?貸したか?」
雪「『いいから来てください!!』」
返事も待たずに雪はすぐ様カラ松を引っ張りながら楽屋へと走った
マ「……え……?」
監督「面白いことになりそうだなぁ……ククク」
その様子を開いた口が塞がらないマネージャーの横で監督はニヤニヤとしていた。
バタンッ、ガチャリ。
絶対にバレないようにガードした
カ「……理恵?」
雪「何言ってるのカラ松!」
カ「……!」
椅子に座ればいいのに私達は玄関前で向かい合って私はカラ松に怒鳴っている
雪「私達最初にやらかしちゃったせいで結構疑われてるんだよ?!あんなこと言ったら危ないじゃん!」
カ「だが……嘘はいけないと思ってだな……」
雪「そんなこと言ってれる場所じゃない!」
必死に私はカラ松の目を見つめていう
テレビにバレてスパイだとか同居とかバレたらたまったもんじゃないし、それに__
雪「黒の奴らにバレちゃったらどうするの!」