第11章 それは突然に
___それは突然のことだった。
ひょんなことで
カ「『ゆ…理恵さん、お疲れ様です』」ニッコリ
雪「『はい……カラ松さん』」
監督「いやぁ理恵ちゃんが紹介しただけあるよ!上手だね、君」
カ「ありがとうございます!」
私の仕事場に、カラ松が【俳優】として一緒に
お仕事することになってしまった!!
そう、始まりは1週間前___
カ「__お、俺が俳優……?」
「はい!是非貴方に俳優になってもらいたいんです!」
雪「……嘘でしょ?」ボソ
ある日のことだった。
……おそ松兄さんと夜を過ごして一週間程経つ頃。
あの日から帰る時間が以前よりだいぶ遅くなった。
私は兄さん達に迎えにきて貰うのは流石に悪いと思い、彼らに反対されながらも一週間だけホテルに泊まることにした。
一応私も黒の奴らがくることを考えいつも覚悟を決めながら生活していたが、何も起こらず一週間過ぎたのだ。
そうして、一週間の帰れる時間が長い期間も終わり通常通りの時間に戻った今日。
監督からすまないと休日を貰い私はカラ松とお出かけをしていたのだ。
そうしたら___
「お願いします!俳優になってくれませんか!?」
カ「えっと……ええ?」
雪「(かかかカラ松が、す、スカウトされちゃったー?!)」
なんてことだ。
まさかカラ松がスカウトされるとは!
いや……六つ子は確かに普通に格好いいよ。
__ただ服装が悪いだけ!
でもまさかスカウトされてしまうなんて思わないよ……
雪「か、カラ松……」
私はカラ松が今どういう気持ちなのか見てみた
カ「ふおおおお……!す、スカウト……!」キラキラ
雪(め、目がキラキラしてる!!!)
まあ、演劇部に入っていたくらいだし憧れだろう。
嬉しいのはわかる。
でも
もしもカラ松が業界で上に上り詰めたら……
__私と会うかもしれない!
それは気まずい!私が辛い!
でも、カラ松は憧れだろうしなあ……
雪は苦悶した。
私はカラ松と一緒に演劇はしてみたい。
楽しそうだもん。
でも、もしも私たちの関係がバレてしまうとなるとそれはとてもマズイのだ。
雪はとりあえず相談しようとカラ松の服の裾を引っ張った
……だがしかし、
カ「……ぜ是非お願いします!!!」
「本当ですか!」
雪(承諾しちゃった!!)
……と、いうことで