第10章 俺のこと見てよ*
途端、私はおそ松兄さんに引き寄せられ目を見開いた時には
雪「っん…!?」
お「っ__」
__キスしていた。
真夜中とはいえ結構恥ずかしいもので誰かに見られていないかヒヤヒヤする
ここではやめてと兄さんの胸板を押してみるけれどびくともしない
顔だけでも逃げたいのだが後頭部を片手で押さえられ動けない
酸欠になりかけクラクラしてきたころ、離してくれた
雪「っはあ……兄さん何でいきなりっ……」
お「……これ……弟たちが…………」
雪「え?」
お「……くくっ、すげえ甘い……」
雪「なっ///」ビクッ
___甘ったるい目
今日の羽場さんそっくりだ。
ベットシーン、性欲だけではない……色っぽさ
赤くなる顔隠すように俯くと、ぱしっと手を掴まれ
雪「?!」
お「帰ろーぜ、家で皆寝てるから」
突然にっこり微笑んでいつものおそ松兄さんに戻った
……声のトーンも低くない、いつも通り
内心少しホッとしてうん、と返し握り返した
お「……捕まえた」ボソッ
……兄さんがなにか企んでいることに気づかずに
…
雪「ただいまー」
お「俺もただいまー」
玄関で私たち2人の声が響いた
返事はない、兄さんの言ったとおり寝ているみたいだ
雪「まあ、もう、12時30分だしね……」
お「俺達ニートだけど超健康だし?」
ニンマリと兄さんは微笑む
その体て少しは親孝行とかすればいいのに。
そんなことを思いながらシャワーへ向かった
お「ん?風呂?」
雪「うん、あ、もしかして逃げたと思った?」ニヤリ
お「は?その前に俺逃がさねえし」
雪「そ、……二階で待っててよ。逃げないから。」
お「え?」
返事も無視して雪はお風呂へ行った
お「……何今のセリフ…………逃げないって……」
あぁ、ぶち犯したい。
瞬間的にそう思いながらおそ松は2階へといった
……
雪「……兄さん、変だな」
暗いお風呂、暗い廊下、それを挟んだ蛍光灯が光る洗面所で私はうるさいくらいに聞こえるドライヤーの音を聞いていた
お風呂中に今日のことを思い出すうちに雪はハッとした
兄さんが変だと。
……今更ではあるのだが、雪はさっきからずっとそればかり考えているのである。
雪「いくら変態兄さんでも……あんなにデレデレだっけなあ……」
キスを思い出す
少しかさついた唇だった