第10章 俺のこと見てよ*
?「おはようございます、花岡理恵さん」
きっとご挨拶に来てくれたのだろう
今日一番に来たのはみた感じ優男の感じの人だった
雪「『あ、おはようございます、わざわざ挨拶を__…』」
?「……あ」
なんでか知らないけれど羽場史朗さんに貰った花束をじっと彼は見ていた
……もしかして
雪「『もしかして……貴方が羽場史朗さんですか?』」
史「はい、そうです」
にこりと彼は微笑んだ
羽場史朗……凄い人気だと今さっき聞いたけど
心を読んでみたらいい人だった
…人気で自慢気になっていたりする様子はない
素でいい人
雪「『さっき聞いたんですけれど羽場さんってとても人気があるんですね』」
羽「いえそんな……花岡さんには劣ります」
雪「『いやいや、でもありがとうございます』」
にこりと微笑み返しあっと花束のお礼のことを思い出す
雪「『あ、そういえば、花束ありがとうございます。共演するのにわざわざ……』」
羽「あぁいや、花岡さん事故にあったと聞いて、それもありますから……花、気に入っていただけましたか?」
少し心配そうな顔で羽場さんは花束を見る
雪「『とっても素敵です!とてもセンスありますね』」
羽「え?」
雪「『この花束とても素敵で……』」
花束を抱えすうっと匂いを嗅いでみる
……いい香り
幸せそうな顔をする雪こと花岡理恵をみて羽場はドキリとした
そして羽場は
羽「……やっぱり綺麗だ」
雪「え」
声を漏らしてしまった
羽「あ、すいませっうわっ!?」ハッ
雪「!あぶないっ」
雪は焦って少しよろけた羽場をとっさに手を掴んで静止させた
羽「っと…すいません」
雪「『いえ、大丈夫?』」
羽「っ!///」
雪「…???」
羽場さんは顔を赤らめた
私は何故照れるのかわからず?が頭にでる
羽「すいま、せ、本当綺麗で、あ、あの」
雪「『あぁ、……ごめんなさい』」
あぁ、これあれか、いつもの人たちように羽場さんも照れてる
接するせいでこうなる人は少なくないし流石に慣れた
慣れたようにパッと羽場さんの手を離して見上げる
羽場さんは真っ赤になりながら目を逸らしていった
羽「本当美しくて、その……」
雪「『……ふふ、羽場さんって面白いんですね』」
羽「えっあっえっ」
あせる様子が何だか面白くて笑みがこぼれた