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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第10章 俺のこと見てよ*


雪「あ~スリルあるねえ~♪さいっこう」

んーっと伸びをして次のビルを見る
もう一度また同じ動作を行い着地しずに勢いで仕事場のテレビ局の屋上へ着地した

雪「……よし、と……えっとドア開いてるかな」

リールガンをバッグにしまいガチャガチャとドアノブを回す
__まあ閉まってるか

雪「まあ開いてないよね、いつものっと」

ジーパンのポケットから針金を出し少しだけ曲げる
そしてそのまま鍵穴に突っ込んでいつも通り動かした

雪「上上右左斜め上下左……っと、よし開いた」

針金を引き抜き手でサッと形を戻す
ポケットに突っ込んでドアノブを回した

カチャリ

と軽快な音をたててドアが開く


なぜこんな面倒な方法で来ているか
それは入り口からだとどうしてもゲートで鉄系のものや刃物や銃がバレてしまうためだ

それが面倒なのでこうやって例えば裏口や屋上のドアから入っている

雪「さてと、……あーここが自動で鍵しまるドアで良かった」

パッと手を離しドアを閉めた
閉まる音ともに鍵がしまる音も鳴る

雪は階段をタッタと降りて楽屋へ向かった



マ「理恵ちゃんいつかしら?入り口で待ってたけど来る気配が_」
雪「後ろです」
マ「きゃあ!?……って理恵ちゃん?!どこから来たの」
雪「…ふう『いつもどおり入り口からきましたよ』」
マ「そ、そうなの?……まあいつもそうよね……理恵ちゃんごめんね?突然無理言わして」
雪「『いいんですよ別に。寧ろ光栄です』」

今日もいつもどおりマネージャーさんはビビる
まあ入り口でいつも待ってくれているらしいけれどそらあ背後にきたら怖いか……

雪「『因みに、楽屋は……』」
マ「ああ、こっちよ」

そういうとニッコリ笑ってマネージャーさんは私を連れて行ってくれた。

そうして私の名前が貼ってある部屋につく。

……花岡理恵様。
いつもどおりの筆記体でプレート板にかかれている

雪「いつもどおりだな……」ボソ
マ「ん?どうかした?」
雪「『いえ、ここですかと』」
マ「ええそうよ。じゃあはいりましょうか」

マネージャーさんはガチャとドアを開けて私を先に通してくれた

部屋にはありがたいことにいつもどおり、私の映画へのお祝いで俳優さんや監督さん、芸能人からのお花やお菓子がたくさん置いてある

隅の机には沢山のファンレターとプレゼントが置いてあった
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