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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第10章 俺のこと見てよ*



チ「__本気で好きな人に自分の思いを優先しない。そんな最低な人なんかじゃない。」

お「っ…」


チョロ松の本気の目と言葉にドクリと心臓が跳ねた。
心なしか睨まれているような軽蔑されているような気がする

チ「……だから兄さんやほかの皆がなんて言おうと告白しようと……俺は自分のやり方で、雪ちゃんを貰うよ」

お「……何それ、俺が雪ちゃんのこと好きみたいじゃん」
チ「好きだろどうせ」
お「っ……」

チ「落ち着いて俺はするの、本気だから。」

じっとチョロ松はおそ松を見つめる
ああこいつ本当本気か、と圧倒される


__だけど

お「……じゃあやってみろよ」キッ
チ「!」

俺だって引き下がれない。

____本気だから。


お「俺を甘くみるなよ~?……本気だしさ」
チ「……知ってる。」

チョロ松はきゅっと拳を握りしめて歯向かった。

こんな時に思うのは変だけど弟、成長したんだねぇ

お「ま、今日の夜はもう先約済みだし?残念ながらね」
チ「……あっそ」

鼻の下を擦りながらへへへと笑い返す
余裕ぶって返すのが俺だから

チ「……まぁそれだけ、どーせパチンコ行くんでしょじゃーね」
お「……。」

バタンッと乾いた音が室内に響いた。
いつものらしくない喧嘩をして少し余韻に浸った

お「あんのシコ松……何急に大人ぶってんのさ、あの猫耳のあれにデレデレしといたらいーのに」

そんな独り言でさえ部屋に響いた


財布をチラリとみる


……6万円。

昨日勝ったから小遣い増えててお金なんて借りる必要なかったんだけどね。

雪ちゃんと少しでも話したいからそうしたし。


お「……本当に欲しいのは雪ちゃん。決まってる」


今日の夜覚えてろよ雪ちゃん。


お「さあて、新台でドッサリ今日も勝ちますか~♪」


いつものように、俺はいつもの場所へ向かった。






一方雪は


雪「セーフセーフ、やっぱ屋上行き来して行くの気持ちいなぁ」

風吹くとあるビルの屋上で伸びをして

雪「さてあと三個だ!」

リールガンを伸ばし次のビルに引っ掻ける

雪「ん、誰も見てないよね」

一歩踏み外せば死ぬ下を見てから

雪「っし……いっけええ!!!」


シュルルルル

ワイヤーに引っ張られ宙に浮きぐっと引っ張って上にあげ

スタッ


ビルの屋上を行き来していた

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