第10章 俺のこと見てよ*
気付けばまた後ろから抱きしめられていた
_どうしたんだおそ松兄さん、今日の兄さん甘えんぼだな……
雪「……兄さん?どーしたの、甘えんぼだね」
お「え~……嫌?」
雪「…今は8:50分、そうだね…10分ならいいよ」
お「やった」
きゅう……と抱きしめてくる兄さん。
頭に顔をのせてくる、ちょっと重たい。
雪「お金ほしいの?」
お「やだな~俺もそこまで酷くないって~」
雪「酷いから両親夜逃げしたんでしょ」
お「うぐっ」
頭が少し揺れた。
雪「図星か……も~将来に困るんだから働くでもしたら?チョロ松兄さんハローワークいっつも見てるし見習ってさ」
お「チョロ松みたいなこと言うなよ~……あんなチェリーやめなって」
雪「…どういう意味なの」
お「…ん~」
おそ松兄さんはそういいながらお腹あたりをつぅ…とまさぐってきた。
雪「ひぁっ!?」
お「~♪」
しゅるしゅると撫でまわしてくる手は心なしかねっとりとした手つきで、こしょばくてくすぐったい。
雪「あっ……撫でまわさないっ……でっ!ぁっ!」ビクッ
お「ん~♪」
雪「んっ……!おそ松兄さんやめてっ!」
流石に我慢できなくなってきて雪は手を震つかせながら
お腹を撫でまわす手を掴んで静止させた。
男の力は強いはずなのだがおそ松は素直に聞いてくれて、手をぴたりと止めてくれてた
雪「っ……も、何するの!」
お「ん~?嫌?」
雪「嫌とかじゃなくて!……仕事なんだからやめてよ」
お「……頭撫でられるのはいいの?」
雪「頭撫でるのと弄るのは……って待って。頭撫でてくれたのはチョロ松兄さん。兄さん何いってんの」
そういい頭を動かして少しでもおそ松兄さんのほうを見ようとしたらおそ松兄さんのほうから肩に顔をのせてきた
お「俺にしてよ、雪ちゃん」
雪「へっ?!」
お「……俺好きなんだよ~?言ったろ?弟じゃなくて俺にしなよ??」
雪「待って私そんな誰を選ぶとか__」
ふぅ…っとおそ松兄さんは雪の耳に息を吹きかける
う……と雪は声を漏らした
お「弟たちに告白されてるんだろ?長男だしわかるぜ?」
雪「っ…」
さすが長男といったところか。
弟のことはお見通しらしい。
お「ねぇ~今日絶対夜早く帰ってこいよ?な?」
雪「ば、バカなことしたら遅く帰る!」
お「わかったわかった」パッ
そういいおそ松兄さんは解放してくれた