第10章 俺のこと見てよ*
…
雪「ごちそう様でしたっと、ん……後20分か……」
時計をみると8:40辺り、洗物の時間を考えると……
チ「あ、雪ちゃん、僕らが洗っとくよ」
雪「えっいーの?」
カ「おう」
そういううちにチョロ松とカラ松はお皿やカップをとっていった
雪「あ…」
カ「心配しなくていいさ……雪ちゃんの旨い飯のお返しだ」
雪「で、でも私いつもお皿洗ってない……」
チ「いーよいーよ、それに雪ちゃんに養ってもらってるんだから本当はもっと働かせられてもいいはずだしね」
雪「そ、そんなそれはおかしい!か、かくまってもらってるしさ」
お「……よくやるねえ洗物なんてさ~」
チョロ松とカラ松が皿洗いすると言っている中おそ松兄さんは足を組んで頬杖をついていた
……改めて兄弟の違いを感じる。
いやまあかくまってもらうだけでもいいんだけど!
周りを見ると一松はもう部屋におらず、十四松の声は外から聞こえ、トド松は服の部屋の方から鼻歌が聞こえてきた
流石六ごの兄らしいな……おそ松以外。
雪「じゃあお言葉に甘えて、歯磨きしてくる」ニッコリ
カ「おう」
チ「うん」
すたっと立って少し伸びをした。
そして出ていくときおそ松兄さんと目があったけど無視して洗面所にに行った。
…
そして、歯磨きも終わり二階へあがり荷物整理をしていた
鞄には……
財布、スマホ、台本、手に取り付けるタイプのリールガン、これは鉄のワイヤーの先に爪がついていて高いところへいくのに便利なのだ。
師匠に誕生日プレゼントで貰ってからずっと使ってる……
雪「……師匠、私今幸せだよ、でも師匠がずっと教えてくれなかった愛を知らなきゃいけないんだ……ねぇ師匠、あの時なんで……」
お「雪ちゃーんっ」ガチャ
雪「わっ」
独り言を話していたらおそ松兄さんが部屋に入ってきた
雪「び、びっくりした~……どうしたの?」
お「ん、いやあ、パチンコ開くまで時間あるし」
雪「……もしかしてお金を」
お「いや全部は使わないって!……ちょっとだけ」
雪「……そらあ両親も夜逃げするわ」
はあ……とため息吐いて松野家の顔も知らない両親に同情した
雪「初日に一か月分で皆に……確か5万渡したよねそれで__」
お「ねぇ」ムギュッ
雪「っ」
財布をバックから出そうとしたら抱きしめられた
あれ…?お金をせびるんじゃ……