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【おそ松さん】僕らが愛したのは君だけで

第10章 俺のこと見てよ*



雪「……お、我ながら美味い……♪」

お「ベーコンエッグ半熟ってわかってんねー本当!」
雪「それ、完全私の好みだったけど大丈夫だった皆?」

そう聞くと六人全員が顔をあげてブンブンと縦に頷いた。


雪「……っふふ!皆口になんかついてる!」
ト「あ…ってそういう雪ちゃんも!」

あ、と皆声を合わせて口元のカスを舐める。

暫く沈黙していっきに爆笑した。

雪「あははは!!おかしーー!!」
カ「フッ……楽しい朝だ」
十「あーおもしろー!!」
一「……クスクス」
お「あー面白っ!!」

賑やかになり、各自でいろんなところが盛り上がっていた

私のご飯でこんなに賑やかだ……
そんな光景を食べながら眺めていると

チ「ありがと雪ちゃん」

雪「ん?どうしたの?チョロ松兄さん」
チ「いや、ここまで賑やかで笑ったの久しぶりだから」
雪「……そっか」

ニコリと微笑むとチョロ松も微笑み返してくれた。

チ「美味しいご飯にいい性格に……完璧だね」
雪「それはないよ~?……愛とかまだわからないし」
チ「……!」

少し切なそうにぽつりと雪は溢した。
そんな雪を見て胸がキュッとする。

チ「……わからなくてもいいと思うよ。」
雪「そうかな……」
チ「……だって感じてからでも遅くないと思うし」
雪「……!でも……それは悪いかなって__」

言い終える前にチョロ松は雪の頭を優しく撫でた。

雪「あ……」

チ「愛とか難しいよ。わかる、僕だってわかるまで悩みまくったよ……普通わかる時期に雪ちゃんは大変だったんだから、そんだけ悩んで当然だよ」

雪「……ん」

撫でられるのがなんだか心地よくてそのまま撫でられる

チ「悩むのが普通なんだから。__って彼女できたこともない僕が言うのもなんだけどね……あ、ごめん」

パッと雪の頭から手をのけて焦るチョロ松を眺める
余計焦るチョロ松が面白くて笑った

雪「……ふふ、ありがとうチョロ松兄さん元気出た」
チ「そ、そっか!よかった」
雪「あ、また撫でてよチョロ松兄さん」
チ「うん……って、え!?」

雪「なんか心地よかったの、やっぱ兄さん感あるよねチョロ松兄さん。なんか頼れる隣のお兄さんみたいな」
チ「何それ…はは、うん撫でたげるよ」
雪「へへ♪」

少しはにかみながらチョロ松は雪の頭をもう一度撫でた

何だか甘酸っぱい感じがした。



お「……。」
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