第8章 それは青春のような*
まぁ、LINNEに問題があるとするならきっと、
雪「十四松、皆に帰ってこいって言われたんでしょ??
……グループLINNE、そればっか書いてる。」
LINNEのグループを開けてみると沢山のコメントがあった。
おそ松兄さんやトド松、チョロ松兄さんとかが、
おチト「「「十四松(兄さん)に雪ちゃん!!いいかげん」」」
お「帰ってこい!」
チ「帰ってきて!」
ト「帰ってきて~!兄さん達騒いでる~!!!」
__という感じの内容のものを何個もいってる。
それに対して十四松が
十「やだ!!まだ遊んでる!!」
…と、駄々をこねちゃっているようで。
雪「さっきスマホをあんなにじっと見てたの、これでしょ?
皆心配してるから帰ろ??怒られちゃうよ。」
十「……俺…、」ポツリ
雪「…うん、」
十「俺、雪ちゃんと遊ぶのすっげー楽しい!!……だから、
____帰りたくないよ……俺」
いつも笑顔な十四松がみせる寂しそうで哀しそうな顔は、
私の良心を締め付けるもので。
雪「……楽しいよ、私も、こんなに思いっきり遊んだの、
久しぶりだもん。私だって帰りたくないよ…でも、ね?」
帰らなきゃ。そうでしょ?
そういい覗きこむと十四松はだるだるの袖を擦り合わせた。
十「……じゃあー…お願い、聞いてくれる?」
雪「…お願い?なあに?」
十「俺、ちょっとイヤミとか、兄さん達とかと仲良さそうに話してるの、ちょっとだけ、いいなって思ったんだ。だから、」
十「……ちゅー、した…い。///」
雪「ちゅ…う…?///」
純情でピュアだと思っていた十四松は、やはり男だったみたいだ
耳を真っ赤にしながら十四松はぽつりぽつりと言った
十「い、嫌ならいいよっ、俺が悪いから、でも、……
兄さん達とチューしたり、今日の朝のアレとか、俺羨ましくて
__雪ちゃんのこと、……好きだから」
さっきのアッサリとした告白とは違い、
耳を真っ赤っかにして掠れた声で十四松は言った。
ここまで、真っ赤になって好きっていってくれるのが、
…ただ単純に、嬉しかった。
雪「……耳真っ赤だよ。そんなに照れてるの見ると、私まで熱いや。ありがとう十四松、でもね、私……恋がわからない。
確かに……まぁ夜のこととか、あるよ。でもね……
初めてで、分かんないんだ」